市場見通し
本日のNY為替市場のドル円は、ブラックアウト期間のため米連邦準備理事会(FRB)高官の発言はなく、主要な米国の経済指標の発表もないことから、ニューヨーク株式・債券市場の動向を見極めつつ、格付け機関による米国債の格付け関連のヘッドラインに警戒する展開が予想される。
本日は21時30分に4月カナダ住宅建設許可件数(予想:前月比▲5.0%)、23時には5月カナダIvey購買部協会景気指数(4月:56.8)が発表される。
明日7日にカナダ中銀(BOC)が金融政策を発表するが、3会合連続の据え置きが予想されており、ポジティブ、ネガティブサプライズとならない限り、相場への影響は限定的だと思われる。
米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した5月の製造業景気指数は46.9で、国内総生産(GDP)に換算すると-0.6%、非製造業景気指数は50.3で、GDPに換算すると+0.2%となるとのことで、米国経済は、金利上昇を受けてリセッション(景気後退)入りの警戒感が高まりつつある。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、6月のFOMCでは据え置き確率(5.00-25%)が75%台、7月は0.25%の利上げ確率(5.25-50%)が52%台、9月は据え置き、11月には0.25%の利下げ(5.00-25%)確率が高まり、12月は据え置き(5.00-25%)確率が高くなっている。
米国の債務上限は、昨日5日の「Xデー」を前に、3日にバイデン米大統領が財政責任法案に署名したことで、2024年11月の米国大統領選挙後の2025年1月まで据え置かれることになった。しかし、2011年8月2日にオバマ第44代米大統領が債務上限引き上げ法案に署名した3日後の5日に米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国債格下げを決定していることで、今週は予断を許さない週となる。
格付け会社のフィッチ・レーティングスは、米国債の格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げ、ムーディーズや格付け会社DBRSモーニングスターは、格付け見直しの可能性を警告している。
また、先日神田財務官が「過度な変動」への警戒感を示していたが、昨年9月と10月の本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入は、ボリンジャー・バンド「+2σ」付近で断行されており、本日の水準は、142.00円となっている。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、6月5日の高値の140.45円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、6月1日の安値の138.45円。
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本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
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本日は21時30分に4月カナダ住宅建設許可件数(予想:前月比▲5.0%)、23時には5月カナダIvey購買部協会景気指数(4月:56.8)が発表される。
明日7日にカナダ中銀(BOC)が金融政策を発表するが、3会合連続の据え置きが予想されており、ポジティブ、ネガティブサプライズとならない限り、相場への影響は限定的だと思われる。
米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した5月の製造業景気指数は46.9で、国内総生産(GDP)に換算すると-0.6%、非製造業景気指数は50.3で、GDPに換算すると+0.2%となるとのことで、米国経済は、金利上昇を受けてリセッション(景気後退)入りの警戒感が高まりつつある。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、6月のFOMCでは据え置き確率(5.00-25%)が75%台、7月は0.25%の利上げ確率(5.25-50%)が52%台、9月は据え置き、11月には0.25%の利下げ(5.00-25%)確率が高まり、12月は据え置き(5.00-25%)確率が高くなっている。
米国の債務上限は、昨日5日の「Xデー」を前に、3日にバイデン米大統領が財政責任法案に署名したことで、2024年11月の米国大統領選挙後の2025年1月まで据え置かれることになった。しかし、2011年8月2日にオバマ第44代米大統領が債務上限引き上げ法案に署名した3日後の5日に米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国債格下げを決定していることで、今週は予断を許さない週となる。
格付け会社のフィッチ・レーティングスは、米国債の格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げ、ムーディーズや格付け会社DBRSモーニングスターは、格付け見直しの可能性を警告している。
また、先日神田財務官が「過度な変動」への警戒感を示していたが、昨年9月と10月の本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入は、ボリンジャー・バンド「+2σ」付近で断行されており、本日の水準は、142.00円となっている。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、6月5日の高値の140.45円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、6月1日の安値の138.45円。
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DZH Finacial Research
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