欧州マーケットダイジェスト・22日 株安・円安・ドル高

市場概況
(22日終値:23日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=142.97円(22日15時時点比△1.18円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.66円(△0.88円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0957ドル(▲0.0029ドル)
FTSE100種総合株価指数:7502.03(前営業日比▲57.15)
ドイツ株式指数(DAX):15988.16(▲34.97)
10年物英国債利回り:4.367%(▲0.038%)
10年物独国債利回り:2.494%(△0.059%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
6月仏企業景況感指数          100       100
スイス国立銀行(SNB、中央銀行)政策金利
                 1.75%に引き上げ   1.50%
ノルウェー中銀、政策金利     3.75%に引き上げ   3.25%
英中銀、政策金利発表       5.00%に引き上げ   4.50%
6月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲16.1      ▲17.4

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円はしっかり。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが伝わると一時141.78円付近まで売られたものの、下押しは限定的だった。ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事が「インフレ抑制のために追加利上げが必要」「インフレの水準はなお容認できないほど高い」と述べたうえ、パウエルFRB議長が「今年あと2回の利上げが適切となるだろう」と述べたと伝わると、円売り・ドル買いが活発化した。5月米中古住宅販売件数が予想より強い結果となったことも相場の支援材料。レジスタンスとして意識されていた2022年11月11日の高値142.48円を上抜けて一時143.08円まで上値を伸ばした。

・ユーロドルは一転下落。インフレ圧力の根強さから、スイス国立銀行(SNB)や英中銀(BOE)など欧州の各中銀が利上げを発表する中、欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続を見込んだユーロ買い・ドル売りが先行した。20時過ぎには一時1.1012ドルと5月8日以来の高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。FRB高官のタカ派的な発言を受けて全般ドル買いが優勢になると、一時1.0949ドルと日通し安値を更新した。
 ポンドドルも一転下落した。英中銀(BOE)が予想の0.25%を上回る0.50%の利上げを決めたことで一時1.2837ドルまで上昇したものの、すぐに失速。金融引き締めによる英景気減速への懸念からポンド売りが優勢となり、1.2726ドルまで値を下げた。

・ユーロ円は堅調。ドル円の上昇につれた買いが入ると一時156.73円と2008年9月以来約15年ぶりの高値を付けた。

・トルコリラは軟調。トルコ中銀はこの日、政策金利を現行の8.50%から15.00%へ引き上げることを決めたものの、利上げ幅が予想より小さかったためリラを売る動きが広がった。対ドルでは一時24.8017リラ、対円では5.77円と史上最安値を更新した。

・ロンドン株式相場は4日続落。BOEが大幅利上げを決めたことで、高インフレと金融引き締めによる英景気の減速懸念が高まると株売りが広がった。HSBCやバークレイズなど金融株が下げたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られた。

・フランクフルト株式相場は4日続落。インフレ圧力の根強さから、SNBやBOEなどが利上げを発表すると、金融引き締めによる景気減速への懸念から株売りが出た。個別ではダイムラー・トラック・ホールディング(3.25%安)やメルセデス・ベンツ(2.30%安)、ヘンケル(1.90%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。ECBの利上げ継続を見込んだ売りが優勢となった。

OANDA CFD

Provided by
DZH Finacial Research

「投資を面白く、投資家を笑顔に」をスローガンに、株式や為替など様々な金融マーケットの情報を提供。 豊富な経験を持つエキスパートが多数在籍し、スピーディー且つオリジナルな視点からの情報をOANDA Labに配信しています。
会社名:株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
所在地:東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー32階
商号等:【金融商品取引業者】投資助言業/【登録番号】関東財務局長(金商)907号


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » 欧州マーケットダイジェスト・22日 株安・円安・ドル高