米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):世界的なインフレによる長期利上げ予想で株安へ(2023年6月26日)

マーケットレポート

先週金曜日(2023年6月23日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):33729.5(-250.5)<-0.74%>
    US100(米国100株価指数):14898.2(-177.0)<-1.17%>
    US500(米国500株価指数):4351.1(-37.0)< -0.84%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

英国やスイスの中央銀行が6月22日に利上げを発表、特に英国は通常の倍の0.5%ポイントの利上げとなりました。
世界的にインフレが続き、利上げは今後も続いていくという見方が広がり、それが株安につながりました。

また、6月の欧州のPMI(購買担当者景況指数)の速報値が総合で50.3で、市場が予想していた52.5を大きく下回ったことも、株安を導く要因となったようです。

その結果を受けて、S&P500の主要な11セクターは全て下落し、特に公共事業が大幅な下落となりました。

個別株を見ていくと、スターバックスは2.5%の下降となりました。
国内150店舗以上で働く3000人以上の従業員が、近々ストライキに入ると労働組合が発表したことが下落につながったと思われます。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年6月26日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年6月26日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月26日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足チャートを見ると、長い陰線が伸びていることが確認できます。
平均足を大きく下に抜け、フィボナッチの38.2%も押し目になりませんでした。
平均足の色はまだ陽線が連続していますが、実体部が短くなり、ヒゲが上下に長く伸び始めているため、上昇の力は明らかに弱まっていると考えられます。

<1時間足チャート分析>

先週金曜日の大きな下落で、長期のサポートライン付近で一時的にもみ合ったものの、最終的には下方向に突破したところで1週間の相場を終えました。
平均足は長い期間に渡ってほとんど陰線のみが連続しており、その下を沿うようにローソク足が並んでおり、下落の勢いが維持されていることが見て取れます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年6月26日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年6月26日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月26日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週水曜が大幅な下落、木曜が大幅な上昇、金曜が大幅な下落と、行ったり来たりしている展開が続いています。
平均足は陽連継続中で、大局は変わらず上昇トレンドといえそうですが、平均足は下ヒゲが伸び始めていて、少し前ほどの上昇の勢いは喪失されつつあります。

<1時間足チャート分析>

上下動するたびにサポートラインとレジスタンスラインを形成しながら、少しずつ値動きの振幅が小さくなってきています。
平均足を見ると目先のトレンドは下降ですが、何度もローソク足とクロスしていることが見て取れます。
少し下にある中期、長期のサポートラインを目指すかがポイントとなりそうです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年6月26日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年6月26日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年6月26日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

平均足は陽連中で、その上にローソク足が並ぶ位置関係なので、全体的な流れは上昇トレンドといえそうですが、先週金曜日は長い陰線の終値が平均足に食い込んで引けました。
このままローソク足が平均足を下抜けすればトレンド転換の可能性があります。
現在差し掛かっているフィボナッチ23.6%付近が押し目になって反発し、上昇トレンド継続も考えられます。

<1時間足チャート分析>

1時間足で見ると下落の勢いは強く、中期のサポートラインを下に抜けたところで先週の相場は終わりました。
平均足でも陰線が連続しており、その下をローソク足が推移するという、下降トレンドのチャート形状となっています。
また、形成されるレジスタンスライン、サポートラインを順次切り下げていることも確認できます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年6月26日7時40分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
前週比で全銘柄が下落していますが、その中ではUS500が1位で値幅が-66、騰落率が-1.49%でした。
他に米株では、US100が2位、US30が3位に入っています。
トップ10に東アジア圏の銘柄がSING30しかないことから、この地域の下落率が高かったことがうかがえます。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年6月26日7時45分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)が減少、売り(Short)がそれ以上に減少したことにより、Netの売りは大きく減少しました。
また、Open Interest(未決済建玉)も大きく減少しています。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

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