米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):物価下落の兆しがあり利上げ長期化の警戒感が薄れ株高へ(2023年7月31日)

マーケットレポート

先週金曜日(2023年7月28日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):35437.0(+129.5)<+0.37%>
    US100(米国100株価指数): 15747.4(+261.0)<+1.69%>
    US500(米国500株価指数):4582.2(+39.1)<+0.86%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

米国の主要株価3指数は、どれも反発上昇する動きとなりました。

7月28日に発表された、6月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比で3.0%の上昇でしたが、2年3か月ぶりの低水準な伸び率でした(例えば5月は3.8%の上昇)。
この結果から物価は下落基調にあると判断され、FRBによる利上げが長期化する警戒感が薄れました。
また、主要企業の決算が好調なこともあり、株価上昇の土台となりました。

フェドウォッチによれば、9月に0.25%ポイントの利上げが行われるとの市場の見通しは約2割程度であり、7月27日と比較すると少しですが低下しています。

個別で見ていくと、4~6月期の決算で純損益が黒字転換したインテルが6.6%上昇。
エヌビディアは1.85%、マーベル・テクノロジーも1.6%の上昇となりました。
また、ボーイングが2.1%上昇、アップルが1.4%上昇、マイクロソフトが2.3%上昇、好決算だったプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が2.8%の上昇でしたが、ゴールドマン・サックスは0.4%の下降でした。

そして、決算が大幅な減収減益だったシェブロンは0.5%の下降、第2四半期決算の純利益が前年同期比で56%減少したエクソンモービルは、1.19%の下降となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年7月31日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年7月31日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月31日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

高値圏で上下にヒゲを伸ばす展開が続いている中、先週金曜日の日足は陽線で引けたものの、引き続き上下にヒゲを伸ばす不安定な形です。
陽線が続いている平均足の上にローソク足があるため、大局は上昇トレンドと考えられます。
ただし、ローソク足と平均足の乖離が大きくなっています。

<1時間足チャート分析>

まっすぐな下落が発生して、平均足も陰転したところから、再びローソク足が平均足を上に抜けました。
それに伴って平均足も陽線転換したため、目先は上昇トレンドと見ることができそうです。
現在は長期のサポートライン、レジスタンスラインのちょうど中間付近に価格があるため、どちらを目指していくかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年7月31日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年7月31日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月31日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

陰線が2連続しているところから平均足付近がサポートになり、大きな上昇を見せ、先週金曜日は長い陽線となりました。
平均足はずっと陽線が続いていることもあり、全体の流れは上昇トレンドと考えられます。
高値はここ最近の値動きで切り下げているため、高値を更新するかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

1時間足で見ると、乱高下している展開で、最終的にほぼ前回高値付近まで上昇して引けています。
その際に、まずローソク足が平均足を上に抜け、次いで平均足も陽線転換しています。
注目は、一度は長期、中期のレジスタンスになったこの高値が、もう一度抵抗として機能するかです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年7月31日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年7月31日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年7月31日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

高値を更新するには至りませんでしたが、先週金曜日の日足は長い陽線が成立しています。
日足レベルで平均足はずっと陽線であり、ここ最近の平均足は下ヒゲがなく実体も長い形状です。
ローソク足>平均足の位置関係からも、大きな視点では上昇トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

急落と急騰を繰り返している不安定な流れで、高値と安値にそれぞれ長期のレジスタンスライン、サポートラインが形成されています。
現在の平均足は陽線で、ローソク足がその上を推移しているため、目先のトレンドは上昇と考えられます。
上下にある長期ラインが目先のターゲットになりそうです。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年7月31日8時00分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
CHINA50、HK50、SING30と、1~3位を東アジアの銘柄が占めている展開で、米国株価指数はUS100が前週比の値幅+300.6、騰落率が+1.95%で5位にランクインしています。
またUS2000も9位に入っています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年7月31日8時00分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)はほぼ横ばいですが、売り(Short)が減少したため、Netは売り越しが少し減少しました。
また、Open Interest(総取組高)は横ばいとなっています。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

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OANDA Lab編集部

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