米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):FOMCは今回は金利据え置き、年内1回の利上げを示唆(2023年9月21日)

マーケットレポート

昨日(2023年9月20日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34450.9(-86.0)<-0.25%>
    US100(米国100株価指数):14964.2(-253.6)<-1.67%>
    US500(米国500株価指数):4403.0(-48.3)<-1.09%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

9月20日の米国株主要3指数は、揃って続落となりました。
特にUS100は1.67%という大幅な下落率となっています。

注目されていたFOMCでは、政策金利は据え置きとなりました。
しかしインフレが再燃するリスクを警戒し、0.25%の追加利上げが年内にあと1回あるという想定が維持されました。

FRBが発表したドット・チャートでは、2023年末が5.60%、2024年末が5.10%と、利下げを織り込む水準となりました。
パウエルFRB議長は記者会見で、「インフレ率が目標に達するまでの道のりは長い」という考えを示しました。

セクター別に見ると、米国債利回りが上昇したことから、金利動向に敏感な通信サービス、テクノロジーの下げが目立ち、特にハイテク株が売られました。
その一方、ヘルスケアなどのディフェンシブ株は買いが先行しました。

個別で見ていくと、英半導体大手のアーム・ホールディングス / Arm Holdings plcは4.1%の下降。

前日に上場したメープルベア / Maplebear Incは、食品宅配サービス「インスタカート」を運営する企業で、10.7%の下降となりました。

画像検索、共有サービスのピンタレスト / Pinterest, Inc.は、最大10億ドルの自社株買いを発表したことで、3.1%の上昇となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月21日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月21日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月21日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は続落となり、ダブルトップのネックラインに再び接近しています。
ローソク足の終値は、平均足より安い価格帯での推移に移行しました。
平均足は陰線が2連続し、実体も長くなっていることから、下降トレンドが本格化する過程にあるといえそうです。

<1時間足チャート分析>

平均足を下から上に突き抜ける強い上昇があったものの、取引時間の後半に長い陰線が連続で出現し、平均足を下にブレイクしたところで引けています。
1時間足の終値ベースでは、平均足はギリギリ陽線を保っているものの、下降トレンドに転換しつつあることを示唆するチャート形状となっています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月21日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月21日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月21日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

長い陰線が立ち、日足は続落となりました。
平均足に対し、ローソク足がほぼ完全に先行する形で、平均足の実体も長くなっており、下降トレンドが本格的に始まったことを示唆しています。
高値を切り下げる展開が続いており、このまま安値も切り下げるかどうかに注目です。

<1時間足チャート分析>

長期サポートラインより上での推移が続いていたものの、強い下げが発生し、この水準を一気に下抜け、中期サポートラインもブレイクしています。
この下落にともなって、平均足も陰線に転換したため、目先は下降トレンドといえます。
ローソク足が平均足と大きく乖離しており、ブレイク済みのサポートラインがレジスタンス転換するケースも考えられます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月21日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月21日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月21日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の長い陰線は、ダブルトップのネックラインを終値ベースで下に抜けました。
平均足は陰線の2連続出現が確定し、ローソク足はさらにその下での価格推移となっていることから、下降トレンドが始まったとも考えられます。
直近安値を試すかどうかに注目です。

<1時間足チャート分析>

陽線の平均足より高い価格帯での値動きが続いていたところで、強い下落が発生し、ローソク足は平均足を下に抜けました。
この下落で中期、次いで長期のサポートラインを一気に下に抜け、平均足も陰線に転換しています。
高値、安値ともに切り下げており、目先は売り圧力が強いと考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年9月21日)の主な米国経済指標

9月21日(木)21:30(米国)9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
9月21日(木)21:30(米国)4-6月期四半期経常収支
9月21日(木)21:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
9月21日(木)21:30(米国)前週分新規失業保険申請件数
9月21日(木)23:00(米国)8月中古住宅販売件数(前月比、年率換算件数)
9月21日(木)23:00(米国)8月景気先行指標総合指数(前月比)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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