先週金曜日(2023年12月1日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):36253.2(+331.7)<+0.92%>
US100(米国100株価指数):16001.8(+74.6)<+0.47%>
US500(米国500株価指数):4597.7(+32.7)<+0.72%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
12月1日の米国株主要3指数は、揃って大きく値を伸ばし、特にUS30は1%近い上昇率を記録しました。
この日、パウエルFRB議長の発言があり、「利上げの終了や利下げの議論はまだ早い」という考え方の一方で、「FRBは目標を達成しつつある」という考えも示し、利上げが終了したという見方が広がりました。
これにより米株は上昇し、US30が参照するダウ平均やUS500が参照するS&P500は年初来高値を更新しています。
国債市場では、金融引き締めの出口が見えてきたとして、短期債利回りが長期債利回りを上回る、逆イールド状態の解消が進んでいます。
その結果、これまで押さえ込まれていた地銀株などが上昇しましたが、長期金利低下にもかかわらずハイテク株は振るいませんでした。
S&P500の主要な11セクターでは、不動産が一番上昇した一方、唯一通信サービスだけが下降しました。
製薬大手のファイザー / Pfizer Inc.は、1日2回服用の肥満症治療薬、ダヌグリプロンを後期試験に進める計画の中止を発表することで、5.1%下降しました。
半導体のマーベル・テクノロジー・グループ / Marvell Technology Group Ltd.は、第4四半期の売上高見通しが市場予想を下回り、5.3%下降しました。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年12月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年12月4日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
先週金曜日の日足は大きく高値を伸ばし、ヒゲがほとんどなく実体が長い大陽線に近い形で引けました。
平均足は実体が長く、ヒゲが上にのみ伸びる上昇圧が強い形です。
また200日移動平均線も右肩上がりの角度を増していることから、大局は上昇トレンドと考えられます。
ローソク足が平均足とかなり乖離したため、一時的な押し目をつけるケースも想定されます。
<1時間足チャート分析>
一時的に陽線の状態の平均足をローソク足が割り込みますが、すぐに反転してローソク足>平均足の位置関係に戻りました。
それから長い陽線が連続で出現して高値を大きく更新しています。
その後は、高値圏でもみ合う形で週の取引を終えています。
上昇の勢いが強いため、さらに続伸するかに注目が集まります。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2023年12月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年12月4日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
高値圏で方向感がない展開が続いていたところ、ローソク足が推移する価格帯に平均足が追いついてきました。
先週金曜日の日足は反発しましたが、終値は平均足のヒゲと重なっています。
平均足は陽線が続いているため、ここから上に放れてトレンド継続するかに注目です。
<1時間足チャート分析>
上下に波打つ方向感に乏しい展開が続いています。
長期のサポートラインをまたぐような値動きが続いている中で、安値圏に中期のサポートラインを形成しながら反発し、ローソク足が平均足を超えました。
それに伴って平均足も陽転しています。
どちらの方向にレンジブレイクするかがポイントになりそうです。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2023年12月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年12月4日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
ここしばらく、高値圏で方向感のない値動きが続いていましたが、先週金曜日の上昇で、直近の高値をブレイクしました。
平均足の形状、ローソク足との位置関係、200日移動平均線の傾きとローソク足の位置関係から、全体の流れは上昇トレンドである可能性が高いです。
<1時間足チャート分析>
ローソク足が平均足を一時的に下回りましたが、すぐに反転上昇して長期、中期のレジスタンスラインを上に抜けています。
長い陽線が立って大きく高値を更新後、ボラティリティが高い状態を保ちながら高値圏でもみ合いとなりました。
この勢いのまま続伸していくかに注目が集まります。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
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本日(2023年12月4日)の主な米国経済指標
12月4日(月)24:00(米国)10月製造業新規受注(前月比)
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年12月4日8時00分のもの)
S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)が増加、売り(Short)がやや増加で、差し引きすると合計(Net)の売りは前週比で少し減りました。
10月下旬から11月上旬にかけて一時的に買い越しになったものの、また売り越しの状態に戻っています。
Open Interest(総取組高)は、前週より少し増えています。
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら
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OANDA Lab編集部
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