NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :労働市場の弱さが意識される中、金曜日に雇用統計を迎える(2023年12月7日)

マーケットレポート

昨日(2023年12月6日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):36074.5(-50.0)<-0.14%>
    US100(米国100株価指数):15797.4(-83.0)<-0.52%>
    US500(米国500株価指数):4552.8(-16.3)<-0.36%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

12月6日の米国株主要3指数は、高値圏から小幅な反落となりました。

この日に発表された米民間雇用サービス会社ADPの雇用統計では、市場予想を下回る結果が出ました。
火曜日に発表された雇用動態調査(JOLTS)でも求人件数が減少していたことからも、労働市場の弱さが再認識されました。
これにより、金曜日に発表される雇用統計が弱めの数字になるという見方から、利下げ観測が広がり、午前中のUS30は買い優勢で推移しました。

この日、米中の景気減速懸念が強まり、原油価格が急落することで、エネルギー関連株が売り込まれました。
その結果、リスク回避ムードが徐々に広がり、US30は下落しました。
これには、11月に上昇した分の利益確定をしたい思惑、雇用統計の内容を見極めたい思惑も絡んでいると思われます。

フェドウォッチによれば、来年3月にFRBが利下げに踏み切る確率は、1週間前の50%から60%に上昇しています。

US500が参照するS&P500の主要な11セクターのうち、8セクターが下落しました。
特にエネルギーや情報技術が大きく下げました。

個別で見ていくと、マイクロソフト / Microsoft Corporationは1%の下降、アマゾン・ドット・コム / Amazon.com, Inc.は1.6%の下降、エヌビディア / NVIDIA Corporationは2.3%の下降でした。

英国のブリティッシュ・アメリカン・タバコ / British American Tobacco p.l.c.が、一部の米たばこブランドで評価損を計上すると発表したことで、アルトリア・グループ / Altria Group, Inc.が2.8%下降、フィリップ・モリス・インターナショナル / Philip Morris International Inc.が1.6%下降しました。

反対に、食品大手のキャンベル・スープ / Campbell Soup Companyは、四半期利益が予想を上回って7.1%上昇しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年12月7日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年12月7日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年12月7日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は上ヒゲを長く伸ばす陰線で、3陰連となりました。
平均足は陽連中で、実体が長く、上にのみヒゲが伸びる上昇圧が強いパターンです。
また、右肩上がりの200日移動平均線より上に価格があるため、大局は上昇トレンドと考えられます。
平均足付近まで押し目をつけるケースも想定されます。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスラインに頭を押さえられる、もみ合いの相場が続いています。
ローソク足が平均足と何度も交わり、平均足の色が安定していません。
直近は下落して、中期サポートライン手前まで到達しています。
ここから上下どちらのラインを試していくかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年12月7日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年12月7日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年12月7日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

平均足より下での価格推移に移行しつつあり、前日の陰線終値は平均足のヒゲより安い価格で引けました。
平均足は陽線を保っているものの、実体が短くなってきており、下ヒゲも長く、上昇の勢いが減退していることを示唆しています。
ただし、200日移動平均線は右肩上がりで、ローソク足がその上を推移しています。

<1時間足チャート分析>

ローソク足が平均足を追い越し、それに伴って平均足の色も変わる展開が続いており、目先の方向感はないといえます。
直近は中期のレジスタンスラインをつけてから反転し、ローソク足が平均足を割り込んでから、平均足も陰線転換しています。
このまま中期、長期のサポートラインを試していくかがポイントになりそうです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年12月7日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年12月7日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年12月7日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は上ヒゲを伸ばす陰線となり、終値は平均足の実体に食い込みました。
平均足は陽連中ですが、実体が短くなりつつあり、下ヒゲも伸び始めています。
200日移動平均線よりは上の値動きなので、大局は上昇トレンドと考えられます。
平均足がサポートになるかが注目されます。

<1時間足チャート分析>

ここ最近は上下に波打つレンジ相場で、高値にレジスタンスライン、安値にサポートラインを形成する値動きです。
目先はローソク足が平均足を下に抜けることで、平均足が陰転し、中期のサポートライン付近まで下落しています。
どちらの方向にレンジブレイクするかが焦点になりそうです。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年12月7日)の主な米国経済指標

12月7日(木)22:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
12月7日(木)22:30(米国)前週分新規失業保険申請件数

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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