NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :小売売上高が市場予想以上で長期金利上昇、続落相場に(2024年4月16日)

マーケットレポート

昨日(2024年4月15日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):37768.0(-217.9)<-0.57%>
    US100(米国100株価指数):17735.6(-281.4)<-1.56%>
    US500(米国500株価指数):5066.4(-61.0)<-1.19%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

4月15日の米国株主要3指数は、全てが大きく下落しました。
特にUS100は1.5%程度の下落率となっています。

ゴールドマン・サックス・グループ / The Goldman Sachs Group, Inc.の堅調な四半期決算が材料となり、最近の下げ相場の反動で取引時間前半のUS30は大きく上昇しました。
しかし、この日に発表された小売売上高が市場予想以上となり、長期金利が上昇しました。
これによりハイテク株を中心に徐々に売りが強まり、取引時間後半にはマイナス圏に転落しました。

週末にイランのイスラエル攻撃がありましたが、イスラエル側はほぼ全ての迎撃に成功しており、先週に比べれば警戒感は後退しているものの、中東情勢悪化への懸念は残っています。

フェドウォッチによれば、6月FOMCで0.25%の利下げとなる確率は、前日の時点で約22%と先週金曜日の約27%より低下しています。

個別で見ていくと、すでに述べた通りゴールドマン・サックス・グループ / The Goldman Sachs Group, Inc.は決算が堅調で2.9%上昇。
M&Tバンク / M&T Bank Corporation、チャールズシュワブ / The Charles Schwab Corporationも上昇し、US500の参照先であるS&P500の金融セクターでは、値上がり率トップ3となっています。

アップル / Apple Inc.は、市場調査会社のデータによれば、第1四半期のスマートフォン出荷が約10%減少。
これが影響して2.19%下落しています。

テスラ / Tesla, Inc.は、全世界の従業員の10%以上をレイオフするという情報が拡散し、5.6%下落しています。

セールスフォース / Salesforce, Inc.は、データ管理システムのインフォマティカ / Informatica Inc.買収に向けて協議しているというニュースから、7.28%下落しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年4月16日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年4月16日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月16日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は上ヒゲが長い陰線で引け、直近安値を再度更新しています。
平均足は陰連しており、段階的に実体が長く、上ヒゲが短くなってきています。
200日移動平均線が右肩上がりで、ローソク足よりも下にあるため、この水準がターゲットになるケースも考えられます。

<1時間足チャート分析>

長期のサポートラインを下に抜けてからは、高値、安値ともに切り下げる下降トレンドに移行しています。
直近では、中期サポートラインにサポートされて反発し、ローソク足が平均足を上に抜けたものの、中期レジスタンスラインで下落に転じています。
この値動きでローソク足が平均足より再度下に出て、中期サポートラインをブレイクしたところで取引を終えました。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年4月16日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年4月16日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月16日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は長い陰線が立ち、直近の安値を終値ベースで更新しました。
平均足は3陰連となっており、実体が長くなりつつあるので、下降トレンドの初動である可能性が考えられます。
フィボナッチの23.6%、38.2%といった主要な比率が、戻りの目安になる展開も想定されます。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスライン、サポートラインに挟まれた価格帯でのもみ合いが続いていました。
直近は陰連している平均足に対して、一度は上抜けするも続落しています。
そして、前日の取引時間終盤の強い下落で、中期と長期のサポートラインを完全に割り込みました。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年4月16日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年4月16日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月16日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は続落となる長い陰線で引けて、安値を大きく更新しています。
平均足はすでに陰転しており、終値ベースで3連続で陰線が出現しています。
また、実体が長くなりつつある平均足より下にローソク足があるため、下降トレンドに移行した可能性が考えられます。

<1時間足チャート分析>

1時間足は高値と安値を切り下げている状態です。
一時的にローソク足が平均足や長期サポートラインを上抜けするも、すぐに反落してこれらを下抜いています。
この流れのまま下げる勢いが加速して、中期サポートラインを大きくブレイクした水準で、前日の取引を終えています。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年4月16日)の主な米国経済指標

16日(火)21:30(米国)3月住宅着工件数(前月比)
16日(火)21:30(米国)3月住宅着工件数(年率換算件数)
16日(火)21:30(米国)3月建設許可件数(前月比)
16日(火)21:30(米国)3月建設許可件数(年率換算件数)
16日(火)22:15(米国)3月鉱工業生産(前月比)
16日(火)26:15(米国)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

本日発表予定の経済指標はこちら

OANDA CFD
Twitter Youtube

Published by
OANDA Lab編集部

OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会 / 日本投資者保護基金
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :小売売上高が市場予想以上で長期金利上昇、続落相場に(2024年4月16日)