NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :インフレ後退と経済成長維持で市場は9月利下げを織り込む(2024年5月20日)

マーケットレポート

先週金曜日(2024年5月17日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):39999.5(+156.0)<+0.39%>
    US100(米国100株価指数):18556.5(+1.4)<+0.01%>
    US500(米国500株価指数):5308.4(+13.0)<+0.25%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

5月17日の米国株主要3指数は、小幅に上昇しました。

先週発表された各経済指標において、インフレが後退する傾向が確認されたことで、FRBの今年後半の利下げの確度が高まりつつ、経済成長への期待も維持されています。
フェドウォッチによれば、9月FOMCでの利下げ開始確率は68%となっています。

金価格が史上最高値を更新し、銅や原油も上昇しました。

US500の参照先であるS&P500の主要な11セクターでは、8セクターが上昇しています。
エネルギーが好調だった反面、テクノロジー株が大きく下落しました。

個別で見ていくと、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ / Advanced Micro Devices, Inc.が1.1%上昇しました。
マイクロソフト / Microsoft Corporationが、同社のAI半導体によるプラットフォームを、顧客に提供する計画を発表したことが買い材料になりました。

オンライン掲示板のレディット / Reddit, Inc.は、チャットGPTを運営するオープンAIとの提携を発表して、10%上昇しました。

一方でミーム株のゲームストップ / GameStop Corp.は約20%下落しました。
第1四半期の純売上高が前年同期比で減少する見通しが発表されています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年5月20日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年5月20日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年5月20日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、最高値更新はできなかったものの、大台である4万ドルにほぼ達する陽線で引けています。
ローソク足が平均足に先行するように上昇しており、陽連中の平均足の実体は長く、下ヒゲが見えない形状です。
画面外下方に200日移動平均線があることも含め、全体の流れは上昇トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

陽連中の平均足を伴う上昇後に反落して、ソーサーボトムの形で停滞しました。
この間に平均足は陰連していましたが、再びローソク足が上昇に転じるタイミングで陽転しています。
金曜日の取引時間終盤に、頭を押さえられていた中期レジスタンスラインに迫りますが、わずかに届かずに週の取引を終えました。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年5月20日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年5月20日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年5月20日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、上下にヒゲが伸びる実体が短い陰線で引けましたが、依然として高値圏はキープしています。
陽連中の平均足の実体は長く、下ヒゲが実体に埋没して視認できない形状です。
ローソク足との位置関係も含め、大局は上昇トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

陽連中の平均足にサポートされる上昇が続いていたところから、長期レジスタンスラインを形成した水準が天井になって下落に転じます。
その後は中期レジスタンスライン、サポートラインに挟まれるレンジ相場を形成。
一時的に下に抜けて長い下ヒゲを伸ばしてレンジ内に回帰しています。
目先は、レンジの上下どちらに放れるかに注目です。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年5月20日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年5月20日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年5月20日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は高値圏にとどまっており、小さく上昇する陽線が立ちました。
ローソク足が陽連中の平均足、右肩上がりの移動平均線より上を推移しており、全体としては買い圧力が強いことを示しています。
さらなる高値更新があるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

最高値圏に長期と中期のレジスタンスラインが重複して引かれました。
ここから反落して、ローソク足が平均足を割り込むことで、平均足は陰転しています。
この反落は中期サポートラインが引かれる水準で食い止められました。
ここから高値を試す可能性も考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年5月20日)の主な米国経済指標

特になし

本日発表予定の経済指標はこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2024年5月20日8時30分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)がやや増加、売り(Short)の増加が買いを上回ることで、差し引きした合計(Net)の売りは先週より増加しています。
Open Interest(総取組高)は、前週と大きく変わりませんでした。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

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OANDA Lab編集部

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