ロンドン為替見通し=ECB議論内容を精査したい

市場見通し
 ロンドンタイムは、3月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比▲0.5%)や4月仏企業景況感指数(予想:103)、2月ユーロ圏貿易収支などが順次発表されるほか、NY入りを前にした20時30分に欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(3月16日分)が発表となる。

 ECB理事会議事要旨は、すでに高まっている次回5月4日理事会での0.50%の追加利上げ観測を支援する内容になるとみられる。為替動向に直接影響をあたえる展開にならない場合もあるが、今週末からのブラックアウト期間入りを控えた米連邦準備理事会(FRB)関係者の講演がNYタイムに複数予定されているなか、欧州・米金融政策の方向性の差異を判断するためにも、ECB議事要旨で議論の内容を精査しておきたい。

 そのほか、マン英中銀金融政策委員会(MPC)委員の講演や、NYの動き出し以降になるがビスコ伊中銀総裁、シュナーベルECB専務理事ほかECB高官の講演も多数予定されている。


想定レンジ上限
・ユーロドル:14日につけた年初来高値1.1076ドル。
・ポンドドル:同じく14日につけた年初来高値1.2546ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・基準線1.0814ドル。
・ポンドドル:月足一目均衡表・基準線1.2299ドル。
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