中国株サマリー(24日)

市場概況
4日続落、3300ポイント割れ 貴金属株・半導体株に売り

 週明け24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前営業日比0.78%安の3275.41ポイントだった。深セン成分指数は1.17%安の11317.01ポイントと4営業日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆833億2800万元だった。

 上海総合指数は始値で心理的節目の3300ポイントを割り込み、後場に下げ幅を広げる展開。中国と米国の対立深刻化や「デカップリング」の進行による世界経済の減速を警戒する売りに押された。終盤にやや値を戻したものの、終値は3月31日以来約3週間ぶり安値を更新した。セクター別では貴金属が全面安のほか、観光やバッテリー素材、半導体が売られた。半面、ゲーム、医薬品、造船が買われた。

 A株市場では、きょう朝方に2023年1-3月期決算を発表した大族激光科技産業集団(002008)が7%近く下落。屋外広告メディアの分衆伝媒信息技術(002027)、監視システムの浙江大華技術(002236)、金鉱大手の紫金鉱業集団(601899)が安い。建機株の中聯重科(000157)と三一重工(600031)も売られた。一方、教育サービスの中公教育科技(002607) がストップ高を付けた。ゲーム会社の三七互娯網絡科技集団(002555) と完美世界(002624)、上海市政府系建設会社の上海隧道工程(600820)も高い。新華人寿保険(601336)は23年1-3月期の大幅増益見通しを手掛かりに買われた。医薬品株の江蘇恒瑞医薬(600276)と華潤三九医薬(000999)は反発した。

 上海B株指数は0.05%高の292.26ポイントと4営業日ぶりに反発。深センB株指数は0.39%安の1161.20ポイントと5営業日続落した。
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