市場見通し
本日のロンドン為替市場では、昨日の序盤から強まった欧州通貨買いドル売りのようなフローが続くか注目したい。昨日26日はスポット応当日が月末だったこともあり、欧州実需による売買も多く見られていたもよう。同様の動きとなれば、ユーロドルは昨日届かなかった昨年3月以来の1.11ドルをこなせるかがポイントとなりそうだ。
米国では金融不安が再燃しつつあるなか、金利の上昇圧力は弱まっている。一方、インフレ高止まりが懸念されるユーロ圏では金利先高観が根強い。欧米金融当局による引き締めスタンスに今後は差が出てくることが想定され、素直なユーロ買いドル売りがまだ暫く続くことになるか。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは昨日、101.80台から一時101.01まで大幅に下落した。ニューヨーク市場では持ち直したものの、101半ば辺りから戻りが鈍い。今月14日につけた年初来安値100.79をクリアに割り込むようなら、約1年ぶりの100割れも意識されるだろう。この辺りの値動きも注視しておきたい。
本日の欧州経済指標は4月ユーロ圏経済信頼感指数(予想:99.9)とあまり動意には繋がらないだろう。それよりも、本日発表される独金融最大手ドイツ銀行の四半期決算のほうが相場全般のリスクセンチメントに影響を与えそうだ。結果を受けた、独DAXや欧州金融株全般の動向には注意したい。
また、日本時間20時にはトルコ中銀が金融政策を発表する。政策金利は8.5%で据え置きが大方の予想であり、イベントとして注目度はそれほど高くない。トルコで気になるのは、エルドアン大統領が体調不良で選挙活動を数日休止したこと。健康不安への懸念が強まるようであれば、5月14日の大統領選で現職苦戦が現実味を帯びてきそうだ。
想定レンジ上限
・ユーロドルは昨日高値1.1095ドル、1.11ドルに乗せると22年3月31日高値1.1185ドル。トルコリラ円は20日高値6.96円。
想定レンジ下限
・ユーロドルは25日安値1.0964ドル。リラ円は今年の支持帯6.70円台。
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米国では金融不安が再燃しつつあるなか、金利の上昇圧力は弱まっている。一方、インフレ高止まりが懸念されるユーロ圏では金利先高観が根強い。欧米金融当局による引き締めスタンスに今後は差が出てくることが想定され、素直なユーロ買いドル売りがまだ暫く続くことになるか。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは昨日、101.80台から一時101.01まで大幅に下落した。ニューヨーク市場では持ち直したものの、101半ば辺りから戻りが鈍い。今月14日につけた年初来安値100.79をクリアに割り込むようなら、約1年ぶりの100割れも意識されるだろう。この辺りの値動きも注視しておきたい。
本日の欧州経済指標は4月ユーロ圏経済信頼感指数(予想:99.9)とあまり動意には繋がらないだろう。それよりも、本日発表される独金融最大手ドイツ銀行の四半期決算のほうが相場全般のリスクセンチメントに影響を与えそうだ。結果を受けた、独DAXや欧州金融株全般の動向には注意したい。
また、日本時間20時にはトルコ中銀が金融政策を発表する。政策金利は8.5%で据え置きが大方の予想であり、イベントとして注目度はそれほど高くない。トルコで気になるのは、エルドアン大統領が体調不良で選挙活動を数日休止したこと。健康不安への懸念が強まるようであれば、5月14日の大統領選で現職苦戦が現実味を帯びてきそうだ。
想定レンジ上限
・ユーロドルは昨日高値1.1095ドル、1.11ドルに乗せると22年3月31日高値1.1185ドル。トルコリラ円は20日高値6.96円。
想定レンジ下限
・ユーロドルは25日安値1.0964ドル。リラ円は今年の支持帯6.70円台。