中国株サマリー(4日)

市場概況
3日続伸、弱い製造業PMIで政策期待高まる 金融株などに買い

 連休明け4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.82%高の3350.46ポイントだった。深セン成分指数は0.57%安の11273.87ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1717億1100万元だった。

 上海総合指数は安く寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に切り返した。中国国家統計局が連休中に発表した4月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)や、今朝発表の財新中国製造業PMIがそろって50割れとなり、中国当局が景気対策を強化するとの期待が買いを誘った。指数は3350ポイント付近で伸び悩んだが、終値ベースで4月20日以来、2週間ぶり高値を更新した。

 セクター別では、保険が全面高。文化・メディア、ゲーム、造船、漢方薬も買われた。半面、観光・ホテル、航空・空港運営、半導体、電子部品などが下げた。

 A株市場では、ゲーム関連の奥飛娯楽(002292)、三七互娯網絡科技集団(002555)、漢方薬の華潤三九医薬(000999)がストップ高を付けたほか、中国民生銀行(600016)、中国太平洋保険(601601)、中国銀行(601988)、中信銀行(601998)など金融株の上昇が目立った。半面、航空・観光関連の中国国際航空(601111)、中青旅控股(600138)、春秋航空(601021)、中国旅遊集団中免(601888)や、家電メーカーの珠海格力電器(000651)、通信設備大手の中興通訊(000063)などが売られた。

 上海B株指数は0.58%安の292.65ポイント、深センB株指数は1.02%高の1185.31ポイント。
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