NY株式サマリー(4日)=ダウ286ドル安と4日続落 地銀株の経営不安が再燃

市場概況
◆ダウ平均:33127.74 -286.50 -0.86%
◆S&P500:4061.22 -29.53 -0.72%
◆NASDAQ:11966.40 -58.93 -0.49%

 4日のNY株式相場は4日続落。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め長期化による景気悪化懸念が意識される中、地銀株の経営不安が再燃したことで投資家心理が悪化した。ダウ平均は軟調にスタートすると、中盤に476ドル安まで下落し、286.5ドル安(-0.86%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.72%安、0.49%安で終了し、主要3指数がそろって4日続落した。週初来では、ダウ平均が2.85%安、S&P500が2.60%安、ナスダック総合が2.13%安となり、ダウ平均は年初来で0.06%安とマイナス圏に転落した。

 地銀株は見売りなどを検討と報じられたパックウエスト・バンコープが50.62%安と暴落し、同業のウエスタン・アライアンスとザイオンズ・バンコープもそれぞれ38.45%安、12.05%安と急落。SPDR地銀株ETFは5.45%安となった。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比+1.75ポイントの20.09ポイントと、3月27日以来の20ポイント台に上昇した。

 S&P500の11セクターは不動産(+0.92%)、公益(+0.73%)を除く9セクターが下落。金融、コミュニケーション、エネルギー、資本財が1%超下落した。ダウ平均採用銘柄は、インテル(+1.92%)、アムジェン(+1.13%)などが上昇した一方、ウォルト・ディズニーが3.38%安となったほか、ホーム・デポ、キャタピラー、ナイキ、ゴールドマン・サックス、アメリカン・エキスプレスも2%超下落した。

 引け後に決算を発表したアップルは売上高と利益が市場予想を上回り、株価は時間外で約2%上昇した。
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