中国株サマリー(5日)

市場概況
4日ぶり反落、財新サービス業PMIを嫌気 様子見ムードも

 5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.48%安の3334.50ポイントだった。深セン成分指数は0.82%安の11180.87ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆711億8200万元だった。

 上海総合指数は小高く始まった後、ほどなくマイナス圏に沈むと、3330ポイント付近でもみ合った。中国メディアの財新と英IHSマークイットが5日発表した2023年4月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が56.4となり、前月(57.8)から1.4ポイント低下し、市場予想(57.0)を下回ったことなどが嫌気された。また、指数は前日まで連休を挟んで3営業日続伸し、約2週間ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなったほか、米雇用統計の発表を前に様子見ムードも強まった。セクター別では、ゲームや太陽光・風力発電設備が売られたほか、バイオや製薬、漢方薬も下げた。半面、証券や銀行、ソフトウエア開発、不動産開発などが買われた。

 A株市場では、完美世界(002624)や海信家電集団(000921)、曙光信息産業(603019)や富士康工業互聯網(601138)の下落が目立った。半面、4月27日-5月4日の国内の鉄道による旅客輸送人数が延べ2794万人に上り、コロナ前の2019年同期を26.7%上回ったとの報道が材料視され、広深鉄路(601333)がストップ高を付けた。華夏幸福基業(600340)や海通証券(600837)が大きく上げたほか、保利発展控股集団(600048)や万科企業(000002)も高かった。

 上海B株指数は0.62%安の290.84ポイント、深センB株指数は0.44%安の1180.12ポイント。
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