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日本製鉄の森高弘副会長(67)は4日までの共同通信のインタビューで、米鉄鋼大手USスチールの買収に関し「年内にクロージング(完了)できるとの確信を強めている」と語った。ただ2日に実施したインタビュー後に、トランプ次期米大統領が買収に対し「全面的に反対だ」と阻止する考えを改めて表明。専門家には成立が危ぶまれるとの見方もあり、逆風は一段と強まっている。
森氏は11月後半に訪米し、USスチールの製鉄所の組合リーダーや政治家と面会。「買収をサポートしようという機運が非常に強くなっている」と感じたという。
買収計画は、対米外国投資委員会(CFIUS)が安全保障上の問題の有無を審査しており、12月下旬に期限を迎える。トランプ氏の買収阻止発言がCFIUSの判断に影響を与える可能性があるほか、米国は政権移行期のため、バイデン政権下では判断を先送りするとの観測もある。
森氏は買収による雇用創出効果に言及し、トランプ政権になっても「メリットのある投資ということを話せば分かってもらえる」との見方を示した。
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