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日産自動車の2025年3月期連結純損益は7千億円規模の赤字見通しとなり、資金繰りは厳しさを増しそうだ。25年度中には関連会社含め総額約7800億円(24年3月末時点)もの社債が償還期限を迎える。日産は「十分な流動性を有しており問題はない」と説明。ただ信用格付けは投機といえる水準まで低下し、先進技術への投資に必要な資金確保に支障が出る恐れもある。
日産は24日に、25年3月期の業績予想を大幅に下方修正した。販売不振で生産設備の資産評価額が低下したためで、深刻な経営状況が続く。現金や有価証券から有利子負債を差し引くなどした「ネットキャッシュ」は、日産が24年12月末時点で1兆2410億円。トヨタ自動車の14兆624億円、ホンダの3兆7789億円と比べても見劣りする。
将来の競争力を左右する電気自動車(EV)やソフトウエア開発には巨額投資が不可欠で、台頭する中国メーカーなどに対抗するには早期の収支改善が欠かせない。
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