採用でAI活用せず55%

ニュース

 共同通信社が主要企業117社に実施した新入社員の採用活動に関するアンケートで、「人工知能(AI)を活用していない」と答えた企業が過半数の55%(64社)に達したことが3日、分かった。業務の効率化で利用場面が広がるAIだが、合否判定の重要な部分については導入への慎重姿勢がにじんだ。半面、書類審査を含む選考の初期段階にはAIを取り入れる動きも見られた。

 企業からは「AIの判断は偏見を含む可能性がある」と不安視する意見があった。学生の能力を適正に評価できないといった疑念も示された。採用に関する自社のデータを学習させたAIに判断を委ねれば「多様性が失われる」といった指摘や、採用担当者と学生との対話を重視したいとの声があった。

 一方、何らかの方法でAIを活用していると明示した企業は31%(36社)に上った。具体的には「エントリーシートの分析」が19社と最多だった。

 「オンライン面接の分析」を選んだのも7社あった。面接の文字起こしや、学生の問い合わせへの応答といった補助的な活用にとどめる企業も見られた。


共同通信社提供



 
  共同通信社   

Provided by
共同通信社

東京を拠点とする日本を代表する総合国際通信社。自らが取材したニュース、共同通信論説委員室で執筆した社説および一部の加盟社が取材したニュースなどを、加盟社である全国の新聞社とNHK、契約社である民間放送局や一部の新聞社、ネット媒体等に配信。


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » 採用でAI活用せず55%