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【ワシントン、北京共同】ベセント米財務長官は6日の米FOXニュースで、訪問先のスイスで中国の担当者と10、11両日に会談し、貿易摩擦を巡り協議すると明らかにした。米中が高関税をかけ合う現状は持続可能ではないとし、両国の「デカップリング(切り離し)は望まない」と主張。緊張関係の緩和を優先する考えを示した。
中国外務省は7日、何立峰副首相が9日から12日の日程でスイスを訪問し、ベセント氏と会談すると発表した。第2次トランプ政権が高関税政策を取って以降、米中の高官が貿易問題を巡って本格的に協議するのは初めてとみられる。摩擦緩和に向け、どの程度歩調を合わせられるかが焦点となる。
ベセント氏は「大きな貿易交渉ではなく、緊張緩和に関して議論することになるだろう」と述べた。
一方、半導体や鉄鋼、医薬品といった戦略分野は中国経済との切り離しも辞さず、自国生産を強化する構えを見せた。
中国商務省は「世界の期待や中国の利益、米国の業界や消費者の声を考慮し、米国側と接触することを決定した」とする報道官談話を発表した。
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