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【ワシントン、北京共同】米国と中国は10日、2日間の予定で貿易問題の協議を始めた。中国国営通信、新華社が伝えた。摩擦が激化し米中が互いに高い追加関税を発動してから初めての閣僚級協議で、トランプ米政権で関税交渉を担うベセント財務長官と中国の何立峰副首相がスイス・ジュネーブで議論。緊張緩和の道筋をつけられるかどうかが最大の焦点だ。
トランプ大統領は9日、計145%の対中関税を80%に引き下げる考えを示唆。ホワイトハウスのレビット報道官は9日の記者会見で、貿易協議に先立ち「一方的に関税を引き下げるつもりはない」と述べ、中国側の譲歩も不可欠との姿勢を示した。
中国共産党機関紙の人民日報は10日、「理不尽な要求に迎合して国益を犠牲にすることはない」と安易に妥協しない姿勢を改めて強調。「1、2回の交渉で問題が解決できると願うのは非現実的だ」とし、今回は協議の始まりに過ぎないとの見方も示した。
トランプ氏は2月、合成麻薬「フェンタニル」の流入を理由に中国への10%の追加関税を発動し、4月には「相互関税」を導入した。
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