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経営不振に陥っている日産自動車が、国内外で約2万人の人員を削減する方針を固めたことが12日、分かった。グループ全体の従業員の約15%に当たる。従来は合理化の一環で9千人の削減を計画していたが、1万人超拡大する。国内工場の閉鎖を検討課題に挙げていることも判明。業績立て直しには一段のリストラ策が避けられないと判断した。
13日、2025年3月期決算や合理化策の進捗状況を公表する。日産関係者によると、4月に就任したイバン・エスピノーサ社長が追加の人員削減も説明するが、希望退職の募集開始といった具体策は示さない見込みだ。
国内工場の閉鎖検討は販売台数が落ち込んでいるため、生産能力を適正化するのが狙い。ただ労働組合などの強い反発が予想され、調整は難航する可能性が高い。
国内の完成車工場は五つ。栃木工場(栃木県上三川町)、追浜工場(神奈川県横須賀市)、日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)のほか、いずれも福岡県苅田町にある日産自動車九州と日産車体九州の工場。内田誠前社長は国内工場を維持する方針だった。
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