新紙幣への切り替え、3割どまり

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 新紙幣の発行から3日で1年を迎えた。今年5月末時点で世の中に流通する紙幣約160億枚のうち、新紙幣への切り替えは3割にとどまる。キャッシュレス化の進展で現金の需要が減少し、2004年に新紙幣を発行した前回の半分のペースだ。ATMや交通機関の券売機などは対応がほぼ完了したが、飲料などの自販機は遅れている。

 経済産業省によると、人手不足対策やインバウンド(訪日客)増加を受け、クレジットカードや電子マネーなどによるキャッシュレス決済の比率は過去最高の42・8%に上った。10年の13・2%から急増し、現金を持ち歩く機会は減っている。

 日銀によると、低金利で「たんす預金」が増えたことも入れ替わりが遅れている要因だ。前回刷新時は偽札対策で新紙幣需要が現在より高かったことも関係している。

 業界団体の日本自動販売システム機械工業会によると、全国に約220万台ある飲料自販機のうち、新紙幣が使えるものは5~6割程度。更新費用が重しとなり、業界関係者によると、駅など使用頻度の高い場所を優先的に対応しているという。


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