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JR東日本は27日、利用者が少ない地方路線の2024年度の収支を公表した。開示した36路線71区間の全てで赤字だった。開示した区間の運輸収入は約62億円で、運行にかかった営業費用は約853億円だった。収入から費用を差し引いた赤字総額は約790億円となり、前年度よりも約33億円、収支が悪化した。新型コロナウイルス禍で先送りした線路の修繕費がかさんだ。
1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)が2千人未満だった区間を対象に集計した。費用には災害復旧や路線保守も含まれる。
コロナ禍後の移動需要の回復やインバウンド(訪日客)の増加により24区間で収支が改善した。一方47区間では悪化しており、JR東の担当者は「短期的に利用が回復しても、少子化や高齢化で長期的には右肩下がりだ」と説明した。
営業費用に対する運輸収入の割合を示す「収支率」が最も低かったのは陸羽東線の鳴子温泉―最上間の0・4%。100円稼ぐのに費用2万2360円が必要になる計算だ。赤字額が最大だったのは羽越線の村上―鶴岡間の約55億円だった。
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