小野薬品工業の滝野十一社長(58)が16日までに共同通信のインタビューに応じ、主力のがん免疫治療薬「オプジーボ」が5年以内に特許切れを迎えることに関し、新薬の投入で減収分を「埋め合わせできる自信はある」と述べた。アルツハイマー病など神経分野を中心に複数の新薬開発を進めており、新たな収益源の確保に全力を挙げる考えだ。
2014年発売のオプジーボは、ノーベル生理学・医学賞を受賞した京大の本庶佑特別教授の研究成果が基になった。26年3月期の小野薬品の売上高5157億円に対し、オプジーボ関連収入は半分以上の約2700億円と屋台骨になっている。
オプジーボは28~31年にかけて欧米や日本で相次いで特許切れを迎え、安価な後発薬参入による競争激化が見込まれる。滝野氏は今後数年は収益が停滞する可能性があるとして「耐えていかなければならない」と話す。
一方、欧米では既に新たな抗がん剤「キンロック」や腫瘍治療薬「ロンビムザ」の販売が伸び、今後ピーク時にそれぞれ年間500億~700億円程度の売り上げが見込まれている。
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