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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-ZAR、原油下落なら10円も視野に

市場見通し
◆豪ドル、四半期GDPに注目
◆NZドル、次回会合での利上げ観測が浮上
◆ZAR、原油下落なら10円も視野に

予想レンジ
豪ドル円 112.00-115.00円
南ア・ランド円 9.60-10.00円

6月1日週の展望
 豪ドルはやや上値の重い展開となりそうだ。27日の4月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びに留まったことで、21日に発表された弱い4月雇用統計と合わせ、金利先物市場では豪準備銀行(RBA、中央銀行)の年内利上げ確率が低下。5月中旬にはあと1回の利上げが見込まれるも、足元では1回弱とやや後退している。そうした中、6月3日の1-3月期国内総生産(GDP)に注目。前回を下回る伸びに留まるようだと、豪ドルは売り材料視され、特に対NZドルで上値の重い展開を迫られるかもしれない。6月4日にブロックRBA総裁の議会証言が予定されており、足元での物価や景気動向についてどのような見解を示すか確認したい。

 隣国のニュージーランド(NZ)では、27日にNZ準備銀行(RBNZ、中央銀行)が政策金利の2.25%据え置きを決定したが、利上げと据え置きが3対3で分かれた(結局、総裁の決裁権で据え置き決定)ほか、ブレマンRBNZ総裁が会見で「全員が利上げに同意、違いはタイミングだけ」などと発言したことで、次回7月理事会での利上げ期待が高まった。豪ドル/NZドルは27日朝に約13年ぶりに1.2288NZドルまで上昇したが、これを受けてNZドル買いが強まると一日で約200ポイントの大幅下落となった。日足チャート上では日足一目均衡表の雲上限付近で一旦下げ止まっているが、来週は1.21NZドル台前半に切りあがる雲上限を巡る攻防の行方にも注目したい。対円では2月に付けた年初来高値94.98円を見据えた動きも予想される。

 南アフリカ・ランド(ZAR)は強含みの展開が見込まれる。28日にアクシオスが「米イランの合意が成立したものの、トランプ米大統領の最終承認が必要」と報じたことで、和平進展期待から原油価格が下落すると、石油を輸入に頼る南アにとって追い風になるとの見方から買いが入り、一時9.82円まで上昇した。

 なお、28日に南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)は市場予想通り0.25%の利上げを実施したが、声明では原油価格の高止まりを背景に今後2年間の成長率予想を引き下げている。また、検討した3つのシナリオはいずれも追加利上げを示唆しており、回数は条件によるが1回から2回、最悪の場合は3回の利上げを見込んでいることが明らかとなった。米・イラン情勢が鎮静化して原油価格が低下する場合、南アにとって利上げの回数を減少させる側面もあり、成長期待からランドには追い風となることが予想される。対円では2015年7月以来となる10.00円台乗せを視野に入れた動きとなる可能性もあるだろう。

5月25日週の回顧
 豪ドルは弱含み。弱い豪インフレ指標に加え、RBNZのタカ派的声明を受けて、対NZドルで売りが強まると、対ドルでも0.71ドル付近まで下落。対円では中東情勢に対する不透明感から日経平均が下げ幅を拡大したことも重しとなり、113円台前半まで売られた。
 
 ZARは強含み。本邦株安を受けて下押すも一時的となり、その後は和平交渉進展期待を手掛かりに原油価格が下落すると、対円で約3カ月ぶり高値となる9円台後半まで上昇した。(了)

(執筆:5月29日、9:00)


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