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NYマーケットダイジェスト・9日 株まちまち・原油安・金利低下・ドル底堅い

スポット
(9日終値)
ドル・円相場:1ドル=160.36円(前営業日比△0.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=185.10円(△0.36円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1543ドル(△0.0009ドル)
ダウ工業株30種平均:50872.11ドル(△86.10ドル)
ナスダック総合株価指数:25678.82(▲250.84)
10年物米国債利回り:4.52%(▲0.04%)
WTI原油先物7月限:1バレル=88.20ドル(▲3.10ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=4286.4ドル(▲77.0ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
4月米貿易収支
     559億ドルの赤字  566億ドルの赤字・改
5月米中古住宅販売件数
(前月比)   3.2%      0.7%・改
(年率換算件数)417万件    404万件・改
4月米卸売売上高
(前月比)   2.0%      3.0%・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反発。明日10日の5月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、しばらくはもみ合いの展開が続いたものの、原油先物相場の下落を背景に資源国通貨などに対してドル高が進むと、円に対してもドル買いが先行した。
 トランプ米大統領が自身のSNSに「イランは昨夜、我々のヘリコプター1機を撃墜した」「米国はこの攻撃に対し、やむを得ず対応しなければならない」と投稿し、イランへの報復を示唆すると、WTI原油先物価格が1バレル=85.95ドル前後の本日安値から89ドル台半ばまで反発。原油先物の上昇とともに「有事のドル買い」も優勢となった。前日の高値160.39円を上抜けて一時160.45円と4月30日以来の高値を更新した。

・ユーロドルは小幅ながら続伸。前日にイスラエルとイランが戦闘を停止したと伝わり、原油先物相場が軟調に推移する中、エネルギー高の影響による欧州景気悪化への懸念が後退。ユーロ買いが入りやすい地合いとなり、22時過ぎに一時1.1578ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、一目均衡表転換線が位置する1.1593ドル付近がレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。トランプ米大統領がイランへの報復を示唆したことを受けて、中東の地政学リスクを意識したドル買いも入った。1時30分過ぎには1.1529ドル付近まで下落し、アジア時間に付けた日通し安値1.1527ドルに迫った。

・ユーロ円は続伸。22時過ぎに一時185.47円と本日高値を付けたものの、買い一巡後は伸び悩んだ。1時30分過ぎには184.97円付近まで下押しした。ユーロドルの失速や日米株価指数の下落も相場の重し。
 なお、米株式市場でダウ平均は一時570ドル超下落したほか、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3%超急落した。また、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比2290円安の6万3110円まで下落した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。イスラエルとイランの交戦が沈静化している状態を受けて買いが先行すると、一時470ドル超上昇した。ただ、トランプ米大統領が自身のSNSに「イランは昨夜、我々のヘリコプター1機を撃墜した」「米国はこの攻撃に対し、やむを得ず対応しなければならない」と投稿し、イランへの報復を示唆すると570ドル超下落した。もっとも、引けにかけては景気敏感やディフェンシブ株の一部に買いが入り、再び上げに転じた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落。過熱する人工知能(AI)投資への警戒感から半導体関連株が再び売り込まれた。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。前日にイスラエルとイランが戦闘を停止したと伝わり、原油先物相場が下落すると、債券買いが広がった。明日10日の5月米CPIの発表を前に、ポジション調整目的の買いも入った。

・原油先物相場は反落。イラン・イスラエル交戦の落ち着きをにらみ一時85.95ドルと、同限月としては4月22日以来の86ドル割れまで売りが先行。しかし終盤、トランプ米大統領の「イランは昨夜、我々のヘリコプター1機を撃墜」「米国はイランの攻撃に報復しなければならない」との発言で再び中東リスクが意識されると、89ドル半ばまで反発する場面もあった。

・金先物相場は大幅に3日続落。中東情勢の緊迫化を示唆するニュースが伝わった。安全資産として金を買う動きより、「有事のドル買い」を意識してドル建て金価格の割高感を嫌気した売りが優位だった。一時4259.9ドルと、同限月としては3月23日以来、中心限月としては昨年12月上旬以来の安値まで売られた。

(中村)


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