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週間為替展望(ドル/ユーロ)-ドル円、植田日銀総裁の「意見」に注目

市場見通し
◆ドル円、植田日銀総裁の日銀金融政策決定会合「主な意見」に注目
◆ドル円、ドル売り・買い介入の可能性にも警戒
◆ユーロドル、6月製造業・サービス業PMI速報値を見極め

予想レンジ
ドル円   159.00-163.00円
ユーロドル 1.1200-1.1600ドル

6月22日週の展望
 ドル円は、先週の日米における金融政策決定の会合を受けて、年初来高値を更新した。来週は、24日に15-16日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」が公表されるが、会合に欠席した植田日銀総裁の見解を見極めるほか、同日に予定されている全国信用金庫大会における挨拶などから、年内の追加利上げに向けたガイダンスを探っていく展開となるだろう。なお、植田日銀総裁は入院中のため、氷見野日銀副総裁が代読する予定となっている。

 ドル円は、18日の海外市場で161.81円まで上昇。2024年7月3日の高値161.95円に迫る動きとなっている。本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入に対する警戒感が急速に高まっており、注意しておきたい。2024年の介入では、ゴールデンウィークに160円台、7月には161円台でも実施されたが、日銀の利上げとFOMCでの利下げ示唆が反落の背景にあった。ただ、今回は、日銀は利上げしたものの、FOMCでもインフレリスクへの警戒を高めて利上げを示唆。日米ともに金融スタンスが同じ方向に向いていることもあり、介入の効果を疑問視する向きも多い。

 また、24日の「主な意見」では、会合に欠席した植田日銀総裁が書面で意見を提出しており、冒頭部分の総裁の見解から次回利上げの可能性などを見極めることになる。総裁は、3日の講演会では、「経済の下振れリスクに比べて物価の上振れリスクが高まると判断される場合には、利上げの是非をしっかりと議論する」などとして、6月会合での利上げの実施を強く示唆していた。更に、26日には6月の東京都区部CPIが公表されるが、電気・ガス代の政府補助が終了したことで、5月の前年比1.3%から伸び率がどの程度上昇しているのか確認することになるだろう。

 米国では、25日に1−3月期GDP確定値が発表される。速報値から下方修正された改定値からの修正の度合いを見極めることになりそうだ。また、年内の利上げが示唆されたことで、米国2年、5年、7年債の入札には注目しておきたい。

 ユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備理事会(FRB)が年内の利上げを示唆する中で、23日の6月製造業・サービス業PMI速報値を見極めることになる。米国とイランの戦争は「イスラマバード覚書」により暫定的な停戦が合意されたが、ウクライナでの戦争は激化しつつあり、地政学リスクが払拭されないことで上値は限定的だと思われる。

6月15日週の回顧
 ドル円は、日銀金融政策決定会合で政策金利が1.0%に引き上げられたものの、年内の利上げには慎重なスタンスが示され、一方米連邦公開市場委員会(FOMC)では年内の利上げを示唆するタカ派的な据え置きだったことを受けて、一時161.81円まで上昇して年初来高値を更新。2024年7月の高値161.95円に迫った。

 ユーロドルはFOMCでのタカ派的据え置きを受けて、1.1451ドルまで売られた。市場では、7月FOMCでの利上げ観測が一部で浮上している。(了)
(執筆:6月19日、9:00)


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