◆豪ドル、RBA総裁の議会証言に注目
◆豪ドル、日銀の利上げペース加速思惑が対円での重し
◆ZAR、国内経済の先行き懸念広がる
予想レンジ
豪ドル円 108.50-112.00円
南ア・ランド円 9.30-9.70円
9月14日週の展望
来週の豪ドル相場は、主要国の金融政策決定会合が相次ぐなか、対円を中心に上値の重い動きとなりそうだ。17-18日に開催される日銀金融政策決定会合では、政策金利を現在の1.00%から1.25%へと引き上げる追加利上げが実施される見込みとなっており、豪ドル円をはじめとするクロス円の上値を抑える主要な要因となっている。
こうした日銀の利上げペース加速に対する思惑に加え、ベッセント米財務長官による度重なる円安是正圧力がドル円相場を下押しする要因として機能している。15-16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利が3.50-3.75%の範囲に据え置かれるか、それとも利上げとなるのか、まだまだ不透明感は残っているものの、日米金利差の縮小観測や円買い圧力が波及し、豪ドルの上値を抑え込みやすい地合いが続いている。
豪州国内に目を向けると、18日にブロック豪準備銀行(RBA)総裁の議会証言が予定されている。現在、金利先物市場では年内に1-2回程度の追加利上げを織り込んだ状態にあり、総裁の発言を通じて豪金利先高観が高まり、豪ドルの下支えとなるかにも注目が集まる。ただし、日銀の利上げ観測に伴う円買い地合いが強まるなかでは対円での上値追いには慎重な姿勢が広がりやすく、下支え効果が見られたとしても戻りは限定的なものにとどまりそうだ。
南アフリカ・ランド(ZAR)は、ファンダメンタルズの軟化と主要国の金利動向が重石となり、戻りの鈍い動きとなりそうだ。今週公表された4-6月期国内総生産(GDP)が予想より弱い結果となり、4-6月期経常収支も赤字へ転落するなど、国内経済の先行きに対する懸念が強まっている。加えて、米10年債利回りが4.96%台と2023年10月以来の水準まで上昇しており、FOMCの開催を控えるなかで米長期金利の高止まりが対米ドルでZARの上値を抑制する要因となりやすい。さらに、足もとでは日銀の追加利上げ観測や円安是正圧力を背景に円買い圧力が強まっており、対ドルだけでなくZAR円相場においても下押し圧力として作用している。高金利通貨としての一定の支えはあるものの、内外の金融政策を巡る環境から、対ドル・対円ともに上値の重い推移が継続するとみられる。
9月7日週の回顧
豪ドルは対円を中心に売りに押された。日銀の利上げペース加速への思惑などが相場の重しとなり、ドル円が2月以来の安値となる152円台まで下落すると、クロス円も軒並み軟調に推移。豪ドル円は一時110円台前半まで下押す場面があった。対ドルでは0.72ドル台で底堅く推移していたが、週末に向けて米長期金利が上昇幅を拡大したことに伴い、0.71ドル台半ばまで失速した。
ZARも対ドルでは16ZAR台前半で伸び悩む展開となり、対円では一時9.50円まで下落して8月3日以来の安値を更新した。(了)
(執筆:9月11日、9:00)
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◆豪ドル、日銀の利上げペース加速思惑が対円での重し
◆ZAR、国内経済の先行き懸念広がる
予想レンジ
豪ドル円 108.50-112.00円
南ア・ランド円 9.30-9.70円
9月14日週の展望
来週の豪ドル相場は、主要国の金融政策決定会合が相次ぐなか、対円を中心に上値の重い動きとなりそうだ。17-18日に開催される日銀金融政策決定会合では、政策金利を現在の1.00%から1.25%へと引き上げる追加利上げが実施される見込みとなっており、豪ドル円をはじめとするクロス円の上値を抑える主要な要因となっている。
こうした日銀の利上げペース加速に対する思惑に加え、ベッセント米財務長官による度重なる円安是正圧力がドル円相場を下押しする要因として機能している。15-16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利が3.50-3.75%の範囲に据え置かれるか、それとも利上げとなるのか、まだまだ不透明感は残っているものの、日米金利差の縮小観測や円買い圧力が波及し、豪ドルの上値を抑え込みやすい地合いが続いている。
豪州国内に目を向けると、18日にブロック豪準備銀行(RBA)総裁の議会証言が予定されている。現在、金利先物市場では年内に1-2回程度の追加利上げを織り込んだ状態にあり、総裁の発言を通じて豪金利先高観が高まり、豪ドルの下支えとなるかにも注目が集まる。ただし、日銀の利上げ観測に伴う円買い地合いが強まるなかでは対円での上値追いには慎重な姿勢が広がりやすく、下支え効果が見られたとしても戻りは限定的なものにとどまりそうだ。
南アフリカ・ランド(ZAR)は、ファンダメンタルズの軟化と主要国の金利動向が重石となり、戻りの鈍い動きとなりそうだ。今週公表された4-6月期国内総生産(GDP)が予想より弱い結果となり、4-6月期経常収支も赤字へ転落するなど、国内経済の先行きに対する懸念が強まっている。加えて、米10年債利回りが4.96%台と2023年10月以来の水準まで上昇しており、FOMCの開催を控えるなかで米長期金利の高止まりが対米ドルでZARの上値を抑制する要因となりやすい。さらに、足もとでは日銀の追加利上げ観測や円安是正圧力を背景に円買い圧力が強まっており、対ドルだけでなくZAR円相場においても下押し圧力として作用している。高金利通貨としての一定の支えはあるものの、内外の金融政策を巡る環境から、対ドル・対円ともに上値の重い推移が継続するとみられる。
9月7日週の回顧
豪ドルは対円を中心に売りに押された。日銀の利上げペース加速への思惑などが相場の重しとなり、ドル円が2月以来の安値となる152円台まで下落すると、クロス円も軒並み軟調に推移。豪ドル円は一時110円台前半まで下押す場面があった。対ドルでは0.72ドル台で底堅く推移していたが、週末に向けて米長期金利が上昇幅を拡大したことに伴い、0.71ドル台半ばまで失速した。
ZARも対ドルでは16ZAR台前半で伸び悩む展開となり、対円では一時9.50円まで下落して8月3日以来の安値を更新した。(了)
(執筆:9月11日、9:00)
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