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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、CPI上振れでRBAは利上げか

市場見通し

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◆豪ドル、7-9月期CPI上振れでRBAは政策金利を引き上げか
◆NZドル、MPCでの据え置きで対豪ドルでは2013年以来の安値更新
◆ZAR、3日の米中間選挙などの外部要因で上下

予想レンジ
豪ドル円 108.50-113.00円
南ア・ランド円 9.40-9.60円

11月2日週の展望
 豪ドルは、今週公表された7-9月期消費者物価指数(CPI)において、RBAが最重視するコアインフレ指標「トリム平均CPI」が前年同期比3.7%と市場予想(3.6%)および前四半期を上回り、インフレ圧力が根強く残っている実態が浮き彫りとなった。目標水準(2-3%)を依然として超過するなか、金利先物市場では11月2-3日のRBA理事会における25bp(0.25%)の利上げ(政策金利を現行の4.60%から4.85%へ引き上げ)を約6割から8割の高い確率で織り込みつつある。主要銀行の見解も利上げ予想へ傾斜しており、会合後の声明や11月5日のハウザーRBA副総裁の講演、同日の9月貿易収支を通じて追加引き締め姿勢が裏付けられれば、豪ドル相場を力強く後押しする軸となりそうだ。

 もっとも、11月3日に投開票を迎える米中間選挙を巡り、ハイテク銘柄やAI関連銘柄を中心に株式市場の波乱リスクが燻る点には配慮が必要である。グローバルなリスクオフが強まった場合は一時的な調整売りを強めるのか、ファンダメンタルズ主導の底堅さが勝るかを見極める必要がありそうだ。

 ニュージーランド(NZ)に関しては、28日の金融政策委員会(MPC)で政策金利が予想外に据え置かれたものの、翌29日にブレマンNZ準備銀行(RBNZ)総裁が12月会合での追加利上げ可能性を示唆したことが材料視されている。市場の関心は11月4日に発表される7-9月期雇用統計へ向かっており、労働市場のひっ迫を示す結果となれば次回会合での利上げ観測が一段と補強される公算が大きい。今週は対豪ドルで約13年7カ月ぶりの水準までNZドル安が進んだが、NZドルの動向が豪ドル相場の波乱要素となる可能性も秘めている。

 南アフリカ・ランド(ZAR)は、神経質な動きになりそうだ。南アは週内に注目度の高い主要経済指標の発表が予定されておらず、独自の手掛かりを欠く展開が予想される。米中間選挙の行方や株価動向を受けたグローバルな投資家心理の変化に振り回されやすく、特にAI関連銘柄の乱高下に起因する株安局面では、新興国通貨特有の売り圧力が先行するリスクに留意したい。南アの財政改善が下値を支える場面は考えられるものの、上値を追う積極的な材料には乏しく、外部環境を伺いながらレンジ内での神経質なもみ合いに終始しそうだ。

10月26日週の回顧
 豪ドルは、対ドルではほぼ横ばいとなったが、対円では堅調に推移。7−9月期の豪CPIが予想を上振れたことが下支えになった。また、対NZドルでは大幅高となった。豪CPIの上振れが発表された直後に、RBNZが利上げ予想に反し、政策金利を据え置いたことで、豪ドル/NZドルは2013年3月以来となる高値をつけた。ZARは小動きに終始した。対円では9.40-9.50円台で神経質な動きになった。ただ、金先物価格が昨年9月以来となる4000ドルを割り込むなど、貴金属価格の売りが上値を抑える要因になった。(了)

(執筆:10月30日、9:00)

(越後)


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