ユーロ円の相場概況
前日のユーロ円は177.55円で始まり、東京時間には円買いが先行して177.147円まで下げましたが、東京時間は177.574円とほぼ始値近辺で引けました。
ロンドン時間に入ると持ち直し、NY時間と重なる22時以降に上昇が進み、日中高値の178.477円をつけました。
その後は日付が変わる前後にかけて177.609円まで押し戻され、177.84円と前日比0.274円高の小幅高で取引を終えました。
今朝は177.838円で始まった後に177.696円まで下げ、7時すぎ現在は177.724円近辺で推移しています。
前日は米中間選挙で民主党が上下両院を獲得し、政権と議会がねじれる見通しとなったことでドル安が進みました。
ドル安によるユーロ高と円高が打ち消し合い、ユーロ円は小幅高にとどまりました。
市場ではドル安・米金利低下とFRBの利上げ観測がぶつかり合っており、11月6日の米雇用統計が試金石とされています。
株式市場のリスク選好が続くかどうかや円の動きに注目が集まっており、日中は133pipsと大きく振れながらも終値ではほとんど動かない、方向感の出にくい展開になっています。
| 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 値幅 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 前日 11/04 | 177.550 | 178.477 | 177.147 | 177.840 | 133.0pips |
| 東京時間 | 177.588 | 177.819 | 177.147 | 177.574 | 67.2pips |
| ロンドン時間 | 177.675 | 178.477 | 177.609 | 177.728 | 86.8pips |
| ニューヨーク時間 | 178.264 | 178.477 | 177.609 | 177.840 | 86.8pips |
OANDA証券のMT5の価格をもとに、チャート分析を行います(チャートは2026年11月5日7時のもの)。
日足の分析
日足のトレンドは「やや下落優勢」で、価格は75日線(180.509円)や200日線(183.091円)を下回る一方、20日線(176.831円)は上回っており、中期的な戻りの途中にあります。
前日の高値178.477円はボリンジャーバンド上限(178.432円)をわずかに上回ったものの、そこから押し戻されて上限付近での上値の重さが意識されました。
RSIは52.5と中立で、前日の値幅133pipsはATR(111.8pips)を上回り、値動きがやや大きくなっています。
上値は177.965円、179.544円、下値は176.299円、176.214円が節目として意識されそうです。
1時間足の分析
1時間足は「レンジ(方向感なし)」で、価格は20時間線(177.826円)をやや下回る一方、75時間線(177.239円)や200時間線(176.783円)より上に位置しています。
RSIは49.2と中立で、ATRは22.5pipsです。
上値は177.819円と前日高値の178.477円、下値は177.609円、177.147円が意識されやすい水準です。
15分足は「やや下落優勢」でRSIが36.9と弱めのため、目先は177.665円や177.609円の支持を試すかに注目です。
テクニカル指標一覧
| 時間足 | トレンド | MA20 | MA75 | MA200 | RSI(14) | ATR(14) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 日足 | やや下落優勢 | 176.831 | 180.509 | 183.091 | 52.5(中立) | 111.8pips |
| 1時間足 | レンジ(方向感なし) | 177.826 | 177.239 | 176.783 | 49.2(中立) | 22.5pips |
| 15分足 | やや下落優勢 | 177.878 | 177.857 | 177.471 | 36.9(弱め) | 9.5pips |
OANDAオーダーブック分析
7時時点のオーダーブックでは、現在値より上の178.5円付近に最も多くの売り指値が集まっており、178.9円や179.15円にも売り指値が並んで上値の抵抗として意識されます。
同じ178.5円付近には買いストップも集まっているため、ここを上抜けると買いが加速する可能性があります。
下方向では175.0円付近に最も多くの買い指値があり、175.55円付近には売りストップが集まっているため、下抜けた場合は売りが加速しやすくなります。
ポジションブックでは現在値より上に含み損の買いポジションが多く、特に177.95円付近に買いポジションが集中しているため、戻り局面ではやれやれの売りが出やすい点に注意が必要です。
「オーダーブック」の詳細は、以下よりご確認下さい。
> オーダーブックをMT5に表示するインジケーター「OANDA_Order_Book_JP」はこちら
> Web版オーダーブックはこちらから
ユーロ、円を含む主要8通貨の通貨強弱分析
前営業日(11/04 7時〜11/05 7時)の通貨強弱では、ユーロが8通貨中5位(-0.24)、円が7位(-2.0)で、最も強かったのはNZD、最も弱かったのはUSDでした。
ユーロと円の差は13時45分に-2.69と最も円優位に傾き、東京時間に円買いで177.147円まで下げた動きと対応しています。
その後は円が売り戻され、差は23時35分に5.31と最大まで開き、NY時間序盤の178.477円の高値と重なりました。
最終的な差は1.75とプラスにとどまり、小幅高で終えた値動きを裏付けています。
直近1週間ではユーロが3位(4.49)、円が7位(-7.99)で、最強はCHF、最弱はAUDでした。
差は10月30日22時の-4.11から11月4日22時の15.11まで広がっており、週安値175.07円から178円台へ戻した流れと対応しています。
通貨の強弱チャートは、以下よりご確認下さい。
> 通貨の強弱チャート
本日(2026年11月5日)のユーロ円の注目ポイント
| R2 | R1 | ピボット | S1 | S2 |
|---|---|---|---|---|
| 179.151 | 178.496 | 177.821 | 177.166 | 176.491 |
<上昇シナリオ>
177.819円や177.965円を上抜けると、前日高値178.477円やピボットR1の178.496円、売り指値と買いストップが集まる178.5円が意識されそうです。
178.5円を明確に上抜けた場合は、買いストップを巻き込んでR2の179.151円方向への上昇に注目です。
<下落シナリオ>
177.609円を割り込むと、前日安値177.147円やピボットS1の177.166円が下値の目安として意識されそうです。
さらに下抜けた場合は、日足の支持となる176.299円付近までの下落に注目です。
本日は8時50分の日銀議事要旨や夕方以降の欧州指標、明朝のラガルド総裁発言をきっかけに円とユーロのどちらが動くかがポイントになります。
ピボットP(177.821円)付近での攻防が続くなか、上は178.5円付近の売り指値と含み損の買いの戻り売り、下は177.6円台の支持が意識されそうです。
11月6日の米雇用統計を控えてドルの動きも円相場を左右しやすく、方向感の出にくい展開が続くかに注目です。
本日(2026年11月5日)の経済指標・イベント
前日19時のユーロ圏10月消費者物価指数(速報値)は前年同月比4.0%、コア指数は2.5%といずれも予想通りで、17時55分のドイツ10月サービス部門PMI改定値は52.5と予想の51.7を上回りました。
米国では22時15分の10月ADP雇用統計が8.6万人と予想の6.6万人を上回った一方、0時のISM非製造業景況指数は54.5と予想の54.8をやや下回りました。
本日は8時50分に重要度の高い日銀・金融政策決定会合議事要旨が公表され、16時にドイツ9月製造業新規受注(前月比予想4.5%、前回-10.6%)、19時にユーロ圏9月卸売物価指数(前年同月比予想10.6%、前回8.2%)が予定されています。
明朝3時にはラガルドECB総裁の発言も控えており、議事要旨の公表前後や欧州指標の発表時間帯は値動きに注意が必要です。
| 日時 | 国 | 指標・イベント | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 11/05 08:50 | 日本 | 日銀・金融政策決定会合議事要旨 | ★★★ | – | – |
| 11/05 16:00 | ドイツ | 9月製造業新規受注(前年同月比) | ★★ | 3.3% | 2.7% |
| 11/05 16:00 | ドイツ | 9月製造業新規受注(前月比) | ★★ | 4.5% | -10.6% |
| 11/05 19:00 | ユーロ圏 | 9月卸売物価指数(PPI)(前年同月比) | ★★ | 10.6% | 8.2% |
| 11/05 19:00 | ユーロ圏 | 9月卸売物価指数(PPI)(前月比) | ★★ | 2.5% | 1.9% |
| 11/06 03:00 | ユーロ圏 | ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言 | ★★ | – | – |
<前日の主な結果>
| 日時 | 国 | 指標 | 重要度 | 結果 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11/04 17:55 | ドイツ | 10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) | ★★ | 52.5 | 51.7 | 51.7 |
| 11/04 18:00 | ユーロ圏 | 10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) | ★★ | 51.4 | 51.7 | 51.7 |
| 11/04 19:00 | ユーロ圏 | 10月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比) | ★★★ | 4.0% | 4.0% | 3.8% |
| 11/04 19:00 | ユーロ圏 | 10月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比) | ★★★ | 2.5% | 2.5% | 2.5% |
| 11/04 22:15 | 米国 | 10月ADP雇用統計(前月比) | ★★★ | 8.6万人 | 6.6万人 | 8.6万人 |
| 11/05 00:00 | 米国 | 10月ISM非製造業景況指数(総合) | ★★★ | 54.5 | 54.8 | 54.9 |
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OANDA Lab編集部
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