WTI原油の相場概況
原油価格(WTI原油)は、前日に89.044ドルで始まり、92.033ドルで引けました。
前日比で3.052ドル高(+3.43%)と大きく反発しています。
東京時間(9時〜14時45分)は売りが先行し、この時間帯に週・月の安値でもある87.5ドルをつけました。
ロンドン時間(17時〜翌1時45分)に入ると買い戻しが進み、91.745ドルまで上昇しました。
ニューヨーク時間(22時〜翌6時45分)も上昇が続き、高値92.104ドルに迫る92.033ドルで取引を終えています。
原油は4日に8%超急落し、8月31日以来の安値をつけていました。
その後、米中間選挙の影響を見直す動きが出たことに加え、イラン革命防衛隊がホルムズ海峡でタンカー2隻とタグボートが火災を起こしたと発表したことで反発しました。
対米交渉でイランの姿勢が変わらないことも警戒されています。
一方で、JPモルガンは湾岸からの供給が戻り、市場は供給過剰に戻ったと指摘しています。
停戦期待とホルムズ海峡のリスクの間で揺れており、前日の値幅が4.6ドルに達したように、値動きの大きい神経質な展開が続いています。
| 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 値幅 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 前日 11/05 | 89.044 | 92.104 | 87.500 | 92.033 | 4.6ドル |
| 東京時間 | 89.163 | 89.244 | 87.500 | 88.184 | 1.74ドル |
| ロンドン時間 | 88.876 | 91.745 | 88.482 | 90.965 | 3.26ドル |
| ニューヨーク時間 | 90.268 | 92.104 | 89.913 | 92.033 | 2.19ドル |
OANDA証券のMT5の価格をもとに、チャート分析を行います(チャートは2026年11月6日7時のもの)。
日足の分析
日足のトレンドは「レンジ(方向感なし)」です。
終値92.033ドルは75日移動平均線(92.086ドル)とほぼ同じ水準にあり、20日線(98.828ドル)を下回る一方、200日線(88.479ドル)は上回っています。
RSIは41.3で中立圏です。
ATRは4.302ドルで、前日の値幅4.6ドルはこれをやや上回り、変動の大きさがうかがえます。
1時間足の分析
1時間足のトレンドも「レンジ(方向感なし)」です。
価格は20時間移動平均線(90.721ドル)を上回りましたが、上には75時間線(93.885ドル)と200時間線(97.575ドル)が控えています。
RSIは61.1と強めで、ボリンジャーバンド上限(92.671ドル)に近づいています。
15分足は「やや上昇優勢」ですが、200本移動平均線(92.43ドル)が目先の上値の目安として意識されそうです。
テクニカル指標一覧
| 時間足 | トレンド | MA20 | MA75 | MA200 | RSI(14) | ATR(14) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 日足 | レンジ(方向感なし) | 98.828 | 92.086 | 88.479 | 41.3(中立) | 4.3ドル |
| 1時間足 | レンジ(方向感なし) | 90.721 | 93.885 | 97.575 | 61.1(強め) | 0.92ドル |
| 15分足 | やや上昇優勢 | 91.456 | 90.756 | 92.430 | 64.1(強め) | 0.43ドル |
OANDAオーダーブック分析
7時時点のオーダーブックでは、97.5ドル付近に最も多くの売り指値があり、ほかに96.0ドルや102.0ドル付近にも売り指値がまとまっていて、上値の抵抗として意識されます。
93.75ドルと92.5ドル付近には買いストップが集まっており、上抜けると買いが加速する可能性があります。
下では87.0ドルや90.0ドル付近の買い指値が支えとして意識されます。
一方、86.0ドルや89.5ドル付近の売りストップは、下抜け時に下落を加速させる要因になりえます。
ポジションは買いが63.8%と買いに偏っており、含み損の買いも多いため、戻り局面ではやれやれ売りが、下落局面では投げ売りが出やすい状態です。
「オーダーブック」の詳細は、以下よりご確認下さい。
> オーダーブックをMT5に表示するインジケーター「OANDA_Order_Book_JP」はこちら
本日(2026年11月6日)のWTI原油の注目ポイント
| R2 | R1 | ピボット | S1 | S2 |
|---|---|---|---|---|
| 95.150 | 93.591 | 90.546 | 88.987 | 85.942 |
<上昇シナリオ>
92.5ドル付近の買いストップを巻き込みながら、R1の93.591ドルや93.75ドルを上抜けると、日足の抵抗線94.312ドルやR2の95.15ドル、さらに96.0ドル付近の売り指値が視野に入りそうです。
<下落シナリオ>
反発が一服してピボットの90.546ドルや90.0ドルを割り込むと、88.883ドルの支持線や週安値の87.5ドルが意識されそうです。
86.0ドル付近の売りストップまで下落すると、売りが加速する可能性があります。
本日は22時30分の米雇用統計が最大の注目点で、中東情勢をめぐる報道とあわせて値動きが大きくなりやすい一日です。
上は93.75〜94.312ドル、下は90.0ドル前後の攻防に注目です。
ATRが4ドルを超える荒い相場のため、急な上下動には注意が必要です。
本日(2026年11月6日)の経済指標・イベント
前日22時30分発表の米新規失業保険申請件数は18.9万件で、予想の19.6万件を下回りました。
継続受給者数は171.8万人で、予想の171.0万人をやや上回っています。
本日は22時30分に米10月雇用統計が発表されます。
主な項目の予想と前回は、非農業部門雇用者数が予想6.5万人(前回2.9万人)、失業率が予想4.2%(前回4.2%)、平均時給が前月比予想0.3%(前回0.1%)・前年同月比予想2.9%(前回3.0%)です。
翌0時にはミシガン大学消費者態度指数・速報値(予想48.0、前回48.0)も控えており、発表前後は値動きが荒くなる可能性に注意が必要です。
| 日時 | 国 | 指標・イベント | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 11/06 22:30 | 米国 | 10月失業率 | ★★★ | 4.2% | 4.2% |
| 11/06 22:30 | 米国 | 10月平均時給(前年同月比) | ★★★ | 2.9% | 3.0% |
| 11/06 22:30 | 米国 | 10月平均時給(前月比) | ★★★ | 0.3% | 0.1% |
| 11/06 22:30 | 米国 | 10月非農業部門雇用者数変化(前月比) | ★★★ | 6.5万人 | 2.9万人 |
| 11/07 00:00 | 米国 | 11月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 | ★★ | 48.0 | 48.0 |
<前日の主な結果>
| 日時 | 国 | 指標 | 重要度 | 結果 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11/05 22:30 | 米国 | 前週分失業保険継続受給者数 | ★★ | 171.8万人 | 171.0万人 | 169.5万人 |
| 11/05 22:30 | 米国 | 前週分新規失業保険申請件数 | ★★ | 18.9万件 | 19.6万件 | 19.5万件 |
Published by
OANDA Lab編集部
OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
