テクニカル分析解説

チャートパターンの継続型(コンティニュエイションパターン)


1.トレンドの停滞期を示唆


チャートパターンとは、チャート(ローソク足の並び)が一定の形状を示し、その後の値動きを示唆するというものです。チャートパターンにはリバーサルパターン(トレンドが反転するパターン)とコンティニュエイションパターン(トレンドが継続するパターン)がありますが、ここでは後者を紹介します。

コンティニュエイションパターンは、主にトレンドが停滞するもみ合い相場の局面で見られます。出現した際には、もみ合いに入る前のトレンドが、もみ合い後に再開する可能性が高いと考えることができます。つまり、順張り戦略が有効となります。

                                                   
【コンティニュエイションパターン】
トライアングル横ばいの推移をする中で、高値を切り下げ、安値を切り上げ、三角形を描くパターン。
ウエッジ高値が切り下がる一方、安値は同水準を保ちながら、先細りの三角形を描くパターン(上記を反転させたパターンもあり)。あるいは、若干角度をつけた形になることも。
ペナントトライアングルと同様だが、よりサイズの小さい先細りの三角形を描くパターン。三角旗(ペナント)のような形が描かれるパターン。
フラッグ高値と安値が共に切り上がる、あるいは共に切り下がり、旗(フラッグ)のような形が描かれるパターン。

2.長期パターンと短期パターンに分類できる


コンティニュエイションパターンは、長期で形成されるものと、短期で形成されるものに大別できます。日足で数えると長期は1~3か月程度、短期は1~3週間程度で形成されるのが一般的です。したがって、日足チャートではトライアグルやウエッジは大きな形、ペナントやフラッグは小さな形で出現します。

なお、長期パターンはあまり見られる機会は多くなく、短期パターンは急な値動きの後の小休止で見られることがしばしばあります。

画像1/コンティニュエイションパターンの例1

コンティニュエイションパターンの例1

画像2/コンティニュエイションパターンの例2

コンティニュエイションパターンの例2

画像1は共に週足チャートで、左側は30週ほどかけてトライアングルを形成、右側は15週ほどかけてウエッジを形成したパターンです。画像2は日足で、12日ほどかけてフラッグを形成、10日ほどかけてペナントを形成したパターンです。いずれも、チャートパターン形成後には以前のトレンドが再開していることが分かるでしょう。

監修:山中康司氏

チャートパターンについてもっと学びたい方へのオススメコンテンツ

リバーサルパターン

長く為替トレーディングの第一線で活躍されてきた山中康司(やまなかやすじ)氏監修のもと、チャートパターンの基本的な知識や使い方、トレーディングアイデアなどをご紹介します。またOANDAでは、チャートパターン等の判別を自動で検出する「オートチャーティスト」というツールを提供しています。このツールはOANDAの口座をお持ちのお客様だけがお使いいただけます。


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする

ホーム » テクニカル分析解説 » チャートパターンの継続型(コンティニュエイションパターン)