テクニカル分析解説

トレンド転換を見抜くTDシーケンシャル


1.所定のルールで「9」「13」をカウント


TDシーケンシャルは、テクニカル指標開発の第一人者であるトム・デマークが考案したもので、トレンドの転換点を判断するのに利用されます。比較的早めにサインが出るので、先手の戦略を打てるのがメリットです。画像1を見て分かる通り、TDシーケンシャルは所定のルールでローソク足を数え、その値を表示するのが特徴です。

画像1/TDシーケンシャル

TDシーケンシャル

TDシーケンシャルの数字は、「セットアップ」(画像1の赤色)、「カウントダウン」(画像1の青色)に対応します。それぞれ、次のルールでカウントされます。

                       
【TDシーケンシャルの二つの概念】
セットアップ現在の終値と、4日前の終値を比較。上昇/下降が連続するたびにカウントする。「9」が上限。
カウントダウンセットアップの条件を満たした後から、カウントダウンが始まる。現在の終値と、2日前の終値を比較。連続する必要はなく、上昇/下降した場合に数字が表示される。「13」が上限。

2.小局の転換、トレンドの転換を示唆


この「9」「13」は、相場の転換点になり得ます。とはいえ、カウントダウンの「13」になるのは、なかなか起こりません。基本的にはセットアップの「9」が多いので、こちらのサインを他のテクニカル指標での判断と総合して考えるのが一般的です。

画像2では四角で囲んだ「9」「13」の箇所が相場の転換点になっていることが分かるでしょう。「9」は押し目や戻りといった小局の転換、「13」はより大きなトレンドの転換となる傾向があります。

画像2/転換の実例

転換の実例

監修:山中康司氏

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