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NYマーケットダイジェスト・17日 株安・金利低下・円安・ドル高

スポット
(17日終値)
ドル・円相場:1ドル=155.26円(前営業日比△0.71円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=179.98円(△0.37円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1592ドル(▲0.0029ドル)
ダウ工業株30種平均:46590.24ドル(▲557.24ドル)
ナスダック総合株価指数:22708.07(▲192.52)
10年物米国債利回り:4.14%(▲0.01%)
WTI原油先物12月限:1バレル=59.91ドル(▲0.18ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=4074.5ドル(▲19.7ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
      <発表値>    <前回発表値>
11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
        18.7        10.7
8月米建設支出
(前月比)   0.2%      0.2%・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は上昇。高市政権の拡張的な財政政策が意識される中、全般円売りが先行。米利下げ観測の後退や11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が18.7と予想の7.6を上回ったこともドル買いを促し、12日高値155.04円を上抜けると目先のストップロスを誘発した。1時前には一時155.30円と2月4日以来の高値を付けた。
 ただ、2月4日の高値155.52円や同月3日の高値155.89円がレジスタンスとして意識されると上昇は一服し、そのあとは155円台前半でのもみ合いに終始した。
 なお、ジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長はこの日の講演で「政策金利が中立金利に近づくにつれ、慎重に進める必要がある」などと述べた一方、ウォラーFRB理事は「12月の利下げをリスク管理の観点から支持する」などと話した。

・ユーロドルは続落。米利下げ観測の後退や米経済指標の上振れを受けてユーロ売り・ドル買いが進行。24時過ぎに一時1.1582ドルと日通し安値を更新した。
 13日の安値1.1579ドルが目先サポートとして働くと1.1602ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。5時過ぎには1.1583ドル付近まで再び押し戻された。

・ユーロ円は反発。日銀の早期利上げ観測の後退や日本の財政悪化懸念から円売りが優勢になると、節目の180.00円を上抜けて一時180.02円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。ただ、180円台では利食い売りや戻り売りなどが出たため、滞空時間は短かった。

・オセアニア通貨は軟調だった。ダウ平均が一時710ドル超下落するなど、米株式相場が大幅に下落するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは0.6482米ドル、NZドル米ドルは0.5649米ドルまで値を下げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落。FRB高官から12月の利下げに慎重なコメントが相次ぐ中、米利下げ観測が後退。株売りが優勢となった。市場では「19日にエヌビディアの決算を控え、ハイテク株に売りが出た」との声が聞かれ、指数は一時710ドル超下落した。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。米国株相場の下落を受けて相対的に安全資産とされる米国債に買いが入ったものの、米利下げ観測の後退が相場の重しとなり上値は限られた。

・原油先物相場は3日ぶりに反落。先週ウクライナ軍に攻撃されたロシアのノボロシースク港で、石油の積み込み作業が再開されたとの報道もあり売りが先行した。11月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を上回ったこともあり上昇する場面もあったが、対円を中心にドルが小高い動きを見せたこともあり、ドルで取引される原油先物にとっては割高感となったことで小幅に反落して引けた。

・金先物相場は3日続落。先週のFRB高官の発言以来、年内の米国の利下げ観測が後退していることで3日続落となった。円をはじめドル高になったことで、対ドルで取引される金先物に割高感が生じていることも上値を抑えた。


(中村)


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