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日生系、不正持ち出し943件

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 日本生命保険子会社のニッセイ・ウェルス生命保険は18日、社員が出向先の銀行から社外秘情報を不正に持ち出していた事例を943件確認したと発表した。同様の問題は親会社の日本生命でも既に発覚しており、清水博会長と朝日智司社長が報酬の一部を自主返納する。

 日本生命は組織的な指示は否定したが、ウェルス社では本部社員が出向者に資料の撮影を依頼していた事例も判明した。経団連会長で特別顧問の筒井義信前会長も報酬を一部返納する。担当役員らは減給を伴う処分とした。

 持ち出しがあったのは販売代理店である三井住友銀行とみずほ銀行で、2019年から25年の期間に確認した。ウェルス社は「不正競争防止法上の営業秘密保護や個人情報保護法の趣旨に照らして不適切だった」とし、舘誠一社長はオンライン記者会見で「関係者にご迷惑とご心配をおかけしおわび申し上げる」と陳謝した。 

 ウェルス社が不正に取得した情報は他社生命保険の商品に関する情報や、代理店内の販売方針など。出向者は、スマートフォンで撮影するなどして情報を持ち出していた。


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