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NYマーケットダイジェスト・3日 株高・金利低下・ドル安

スポット
(3日終値)
ドル・円相場:1ドル=155.25円(前営業日比▲0.63円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=181.21円(△0.05円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1671ドル(△0.0046ドル)
ダウ工業株30種平均:47882.90ドル(△408.44ドル)
ナスダック総合株価指数:23454.09(△40.42)
10年物米国債利回り:4.06%(▲0.02%)
WTI原油先物1月限:1バレル=58.95ドル(△0.31ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=4232.5ドル(△11.7ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
米MBA住宅ローン申請指数
(前週比)    ▲1.4%      0.2%
11月ADP全米雇用報告
(前月比)   ▲3.2万人    4.7万人・改
9月米輸入物価指数
(前月比)    0.0%     0.1%・改
9月米鉱工業生産
(前月比)   0.1%     ▲0.3%・改
9月米設備稼働率
        75.9%     75.9%・改
11月米サービス部門PMI改定値
        54.1       55.0
11月米総合PMI改定値
        54.2       54.8
11月米ISM非製造業指数
        52.6       52.4

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は反落。次期米連邦準備理事会(FRB)議長としてハセット米国家経済会議(NEC)委員長が有力視されるなか、同氏がトランプ米大統領の意向に沿って利下げを進めるとの思惑から全般にドル売りが進んだ。強弱まちまちな内容となった米経済指標後には155.40円を挟んで上下に振れたものの、次第に上値の重さが意識されると一時155.01円まで下押し。もっとも、節目の155.00円手前では下げ渋り、引けにかけては155.30円台まで下値を切り上げた。
 なお、この日発表された米経済指標では11月ADP全米雇用報告が予想より弱い結果となった一方、11月米ISM非製造業景況指数は予想を上回った。指標発表後にはそれぞれドル売り、ドル買いの反応が見られたが、相場への影響は一時的なものにとどまった。

・ユーロドルは8日続伸。欧米金利差縮小への思惑からユーロ買い・ドル売りが出た。1.16ドル台半ばで下値の堅さを確認すると、1.1678ドルと10月17日以来の高値を更新した。

・ユーロ円は小幅ながら続伸。22時30分過ぎに181.46円の高値をつけたものの、その後はドル円の下げにつれて180.80円まで反落した。もっとも、売りが一巡するとユーロドルの上昇やドル円の下げ渋りなどに伴い、181.20円前後まで買い戻しが入った。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。11月ADP全米雇用報告が市場予想より弱い結果となり、米利下げ観測が改めて意識された。マイクロソフトが人工知能(AI)関連のソフトウェア販売目標を引き下げたとの報道を受けて下落し、寄り付き直後にはマイナス圏に沈む場面があったものの、その後は次第に下値を切り上げる展開に。取引時間の終盤には490ドル超高まで値を上げた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸した。

・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。11月ADP全米雇用報告が予想より弱い結果となったことを受け、来週の米利下げ観測が改めて意識された。

・原油先物相場は反発。ウクライナ和平を巡る米露協議が2日に行われたものの、目立った進展はなかった。ロシアに対する制裁解除への期待が後退し、ロシア産原油の供給懸念が強まるなか、原油先物は一時59ドル後半まで上昇する場面があった。

・金先物相場は反発。序盤に発表された11月ADP全米雇用報告が予想に反して減少していたことが分かると、安全資産の金に資金が向かった。その後、同月ISM非製造業景況指数が予想より強かったことで上げ幅を縮めたものの、為替でドル安が進んだことがドル建て金の支えとなった。

(岩間)


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