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日銀が利上げを続ける姿勢をにじませている。18、19日に開く金融政策決定会合は政策金利の引き上げが想定され、その後も継続したいとの意向が見え隠れする。金利水準はまだ低く、利上げを継続する姿勢を示さなければ、物価高につながる円安が進むリスクもはらむ。政府には景気を冷やしかねない利上げに警戒感も根強く、難しいかじ取りを迫られそうだ。
日銀の植田和男総裁は1日、0・5%程度とする現在の政策金利を次回会合で引き上げる可能性を示唆した上で「景気にブレーキをかけるものではない」と述べた。緩和的な金融環境が続くことを強調し、今後も利上げ余地があることをにおわせた。
景気を熱しも冷ましもしない中立金利と現在の金利の距離を「(利上げ時に)もう少し明示したい」とも語り、日銀がどこまで金利を引き上げるかに関心が集まる。ただ、日銀内部では中立金利の推計には幅があり、具体的に示すのは困難との見方が多い。
12月会合の利上げが確実視される中で安値圏が続く円相場も、食料などの物価高につながるとして日銀は警戒する。
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