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NYマーケットダイジェスト・16日 株まちまち・原油安・金利低下・円高

スポット
(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=154.72円(前営業日比▲0.51円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=181.75円(▲0.68円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1747ドル(▲0.0006ドル)
ダウ工業株30種平均:48114.26ドル(▲302.30ドル)
ナスダック総合株価指数:23111.46(△54.05)
10年物米国債利回り:4.14%(▲0.03%)
WTI原油先物1月限:1バレル=55.27ドル(▲1.55ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=4332.3ドル(▲2.9ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
11月米雇用統計
失業率     4.6%      なし
非農業部門雇用者数変化
        6.4万人    ▲10.5万人
平均時給
(前月比)   0.1%      0.4%
(前年比)   3.5%      3.7%
10月米小売売上高
(前月比)   0.0%     0.1%・改
(除く自動車) 0.4%     0.1%・改
12月米製造業PMI速報値
        51.8       52.2
12月米サービス部門PMI速報値
        52.9       54.1
12月米総合PMI速報値
        53.0       54.2
9月米企業在庫
(前月比)   0.2%      0.0%

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ユーロドルは小反落。米労働省が発表した11月米雇用統計で非農業部門雇用者数は6.4万人増と予想の5.0万人増を上回った一方、失業率は予想より弱い内容となった。また、12月米製造業・サービス部門PMI速報値も予想を下回った。「この日発表の米指標は総じて低調だった」との受け止めからユーロ買い・ドル売りが優勢になると、24時過ぎに一時1.1804ドルと9月24日以来約3カ月ぶりの高値を更新した。
 ただ、1.18ドル台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。市場では「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との声も聞かれた。フィキシング通過後もさえない展開が続き、4時30分前には一時1.1736ドルと日通し安値を更新した。

・ドル円は続落。11月米雇用統計発表直後に一時154.40円と日通し安値を付けたものの、5日の安値154.35円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。一時4.13%台まで低下した米10年債利回りが4.19%台まで上昇したことも買い戻しを促し、一時155.00円付近まで下げ渋った。もっとも、米10年債利回りが再び低下に転じるとドル円の上値も重くなった。

・ユーロ円も続落。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時182.47円付近まで上げたものの、オセアニア時間に付けた日通し高値182.49円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。ユーロドルの伸び悩みも相場の重しとなり、4時30分前には181.72円と日通し安値を付けた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落。11月米雇用統計では非農業部門雇用者数が予想を上回った一方、失業率が予想より弱い内容となった。また、12月米製造業・サービス部門PMI速報値は予想を下回った。米指標が総じて弱めの内容だったと受け止められると、売りが優勢となった。
 一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反発した。電気自動車のテスラが3%超上昇し、上場来高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。11月米雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を上回った一方、失業率は予想より弱い内容となった。市場では「米労働市場の継続的な軟化が示唆された」との受け止めから、債券買いが優勢となった。

・原油先物相場は4日続落。ウクライナを巡る和平合意への期待感が高まり、ロシア産エネルギー供給復活への思惑から売りが優勢に。2021年2月以来の55ドルを一時割り込んだ。

・金先物相場は4日ぶりに反落。概ね低調だった米指標を受けて買いが強まったが、利益確定売りも出たため上値が重かった。

(中村)


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