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対米輸出8カ月ぶりプラス

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 財務省が17日発表した11月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、米国向け輸出額は前年同月比8・8%増の1兆8169億円となり、8カ月ぶりに増加した。医薬品の輸出が伸びたほか、自動車が持ち直した。トランプ米政権による高関税措置の影響が和らいだとみられる。

 自動車の対日関税は9月に27・5%から15%に引き下げられた。自動車輸出は金額ベースで1・5%増となり、今年3月以来、8カ月ぶりに前年実績を上回った。台数は7・7%増で、5カ月ぶりのプラスだった。

 輸出では医薬品に加え、鉱物性燃料も大幅に伸びた。半導体等製造装置は28・5%減だった。

 米国からの輸入額は7・1%増の1兆771億円だった。増加は4カ月連続。原粗油や穀物類の輸入が増えた。

 輸出から輸入を差し引いた貿易収支の黒字額は11・3%増の7398億円となり、7カ月ぶりに増加した。

 欧州連合(EU)やアジアを含めた世界全体の輸出額は6・1%増の9兆7147億円だった。輸入は1・3%増の9兆3924億円。黒字は5カ月ぶり。


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