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中国株サマリー(23日)

市場概況
小幅に5日続伸、政策期待が支え 金融株に買い

 23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら5営業日続伸。終値は前日比0.07%高の3919.98ポイントだった。深セン成分指数は0.27%高の13368.99ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆8998億4000万元だった。

 上海総合指数は小動きで始まり、前場に上げ幅を拡大。中国の李強首相が「第15次5カ年計画(2026−30年)」の綱要草案の策定を担う指導グループ会議を22日開いたと伝わり、打ち出す景気浮揚策への期待が引き続き支えとなったもよう。ただ、指数は2週間ぶりの高値圏にあるだけに利益確定売りが出やすい状況。後場にはいるとほぼ一本調子で値を下げ、終盤には一時下げに転じる場面があった。セクター別では、バッテリー素材と保険が全面高となったほか、ガラス、電池、電子化学品が買われた。一方、不動産サービス、教育、観光・ホテルが売られた。

 A株市場では金融株の上昇が目立ち、上海浦東発展銀行(600000)、新華人寿保険(601336)、中国平安保険(601318)などが買われた。台湾・鴻海精密工業傘下の富士康工業互聯網(601138)、石油大手のペトロチャイナ(601857)、半導体製造装置の北方華創科技集団(002371)、車載電池の国軒高科(002074)も高い。一方、小売り大手の永輝超市(601933)と王府井集団(600859)、自動車部品の寧波均勝電子(600699)、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888)が安い。不動産開発大手の万科企業(000002)は反落した。

 上海B株指数は0.38%高の249.17ポイントと3営業日続伸。深センB株指数は0.56%安の1257.24ポイントと3営業日ぶりに反落した。

(山下)


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