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NYマーケットダイジェスト・29日 株安・金利低下・金大幅安・円高

スポット
(29日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.06円(前営業日比▲0.51円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=183.77円(▲0.47円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1773ドル(△0.0001ドル)
ダウ工業株30種平均:48461.93ドル(▲249.04ドル)
ナスダック総合株価指数:23474.35(▲118.75)
10年物米国債利回り:4.11%(▲0.02%)
WTI原油先物2月限:1バレル=58.08ドル(△1.34ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=4343.6ドル(▲209.1ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
11月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
(前月比)   3.3%      2.4%・改
(前年比)  ▲0.3%      0.1%・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反落。NY勢が本格参入すると全般ドル売りが優勢となったほか、ユーロ円の下落につれた円買い・ドル売りが入った。米国株相場の下落も相場の重しとなり、1時前に一時155.92円と日通し安値を更新した。その後の戻りも156.25円付近にとどまった。

・ユーロ円は3日ぶりに反落。しばらくは184.00円を挟んだもみ合いの展開が続いていたが、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買い・ユーロ売りのフローが観測されると、前週末の安値183.50円を下抜けて一時183.47円まで下げ足を速めた。

・ユーロドルはほぼ横ばい。NY勢が本格参入すると全般ドル売りが優勢となり一時1.1789ドルと欧州時間に付けた日通し高値に面合わせしたものの、ロンドン・フィキシングに絡んだユーロ売りのフローが観測されると失速した。2時30分前には一時1.1750ドルと日通し安値を更新した。もっとも、引けにかけては1.1775ドル付近まで下げ渋っている。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。NY銀先物相場の急落をきっかけに、投資家心理が悪化すると株売りが広がった。ハイテク株を中心に持ち高調整の売りも出て、指数は一時320ドル超下落した。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落。テスラやパランティア・テクノロジーズなどの下げが目立った。

・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。米国株の下落を受けて買いが入ったものの、相場は大きな方向感は出なかった。年末年始で休暇入りしている市場関係者が多く、積極的な取引は見送られたため、値動きは限定的だった。

・原油先物相場は3日ぶりに反発。トランプ米大統領は28日にウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、戦争終結に向けて進展したことを強調した。もっとも、ロシア側は強硬な姿勢を示し続けており、和平交渉の先行きは依然として不透明なままだ。原油相場は、先週末に会談への期待感から売った向きが週明けから買い戻す展開が続いた。ほか、イエメンを巡る中東地政学リスクの高まりも相場の支えとなった。

・金先物相場は大幅に反落。時間外取引で先週末同様に4580ドル台では頭を抑えられると、銀やプラチナ先物の急落につれて売り戻す動きが一気に進んだ。ロングの投げが投げを呼ぶ形となり、一時4320ドル割れまで下げ足を速めた。なお、CMEが証拠金の引き上げに動いた銀先物は、先週末比で下げ幅を9%超まで広げる場面があった。

(中村)


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