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NYマーケットダイジェスト・30日 株安・金利上昇・ドル高

スポット
(30日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.41円(前営業日比△0.35円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=183.76円(△0.01円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1748ドル(▲0.0025ドル)
ダウ工業株30種平均:48367.06ドル(▲94.87ドル)
ナスダック総合株価指数:23419.08(▲55.27)
10年物米国債利回り:4.12%(△0.01%)
WTI原油先物2月限:1バレル=57.95ドル(▲0.13ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=4386.3ドル(△42.7ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
10月米住宅価格指数
(前月比)    0.4%    ▲0.1%・改
10月米ケース・シラー住宅価格指数
(前年比)    1.3%      1.4%
12月米シカゴ購買部協会景気指数
         43.5       36.3

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反発。欧州市場では一時155.75円まで下落したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。18日の安値155.29円が目先サポートとして働いたほか、米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出て一時156.57円と日通し高値を更新した。10月米住宅価格指数や10月米ケース・シラー住宅価格指数、12月米シカゴ購買部協会景気指数が予想を上回ったことも相場の支援材料。
 ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローが観測されると、156.23円付近まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。
 なお、米連邦準備理事会(FRB)が公表した9−10日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では「大半のメンバーは時間の経過とともにさらなる利下げが適切になる可能性が高い」「一部のメンバーは当面、金利据え置きが適切」と指摘していたことが分かった。

・ユーロドルは下落。年末年始を控えて取引参加者が少なく薄商いが続く中、良好な米経済指標が相次いだことで全般ドル買いが優勢になった。米長期金利の上昇も相場の重しとなり、6時前に一時1.1743ドルと日通し安値を付けた。
 なお、ロンドン・フィキシングに絡んだドル売りが出ると1.1767ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。

・ユーロ円はほぼ横ばい。22時過ぎに一時183.42円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げた。ドル円の持ち直しにつれた買いが入ると183.98円付近まで値を戻した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落。年末で市場参加者が少なく、薄商いとなる中、景気敏感株などに持ち高調整目的の売りが出た。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続落。テスラやパランティア・テクノロジーズが売られた半面、メタ・プラットフォームズが買われた。

・米国債券相場で長期ゾーンは小反落。良好な米経済指標が相次いだことで売りが先行したものの、下値は限定的だった。年末年始で休暇入りしている市場関係者が多く、積極的な売買は手控えられたようだ。

・原油先物相場は小反落。昨日引け後に米エネルギー省(EIA)が発表した週間在庫統計では、取り崩し予想だった原油は一転して3週ぶり積み増しに振れた。これを受けて時間外で下押すも、57ドル半ばでは支えられた。ロシア産やベネズエラ産原油の供給懸念が燻る中、一巡後は58ドル半ばまで切り返す展開に。もっとも先週末の高値圏58ドル後半が抵抗となり、小幅ながらマイナス圏まで伸び悩んで終えた。

・金先物相場は反発。前日の大幅安の反動で、時間外から買い戻しが先行。昨日急落した銀先物が、この日は一転して急伸したことも支えとなった。ロシアとウクライナの和平交渉が停滞する懸念や中東の地政学リスクの高まりも、安全資産とされる金に資金を向かわせた。もっとも、本日発表された複数の米経済指標が予想より強かったこともあり、通常取引の時間帯では上げ幅を縮小している。

(中村)


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