市場見通し
◆豪ドル、中東情勢やエネルギー価格に注意
◆NZドル、対豪ドル相場の推移に注目
◆ZAR、米国やイスラエルとの関係悪化もリスク要因
予想レンジ
豪ドル円 107.00-112.00円
南ア・ランド円 9.20-9.70円
3月9日週の展望
豪ドルは引き続き不安定な値動きとなりそうだ。前週末から開始された米国とイスラエルによるイランへの軍事作戦を契機に中東情勢を巡る地政学リスクが高まり、原油や天然ガスなどのエネルギー価格が急騰。世界各国の景気に悪影響を及ぼすとの懸念が広がり、幅広い通貨に対してリスク回避の動きが進んだ。
豪州は原油こそ中東地域からの輸入に頼っているものの、天然ガスなど他のエネルギー自給率は非常に高く、相対的には地政学リスクを受けにくい構造にあるが、やはり市場全般のリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨という位置づけが豪ドル相場を不安定にさせている。
来週は10日に3月ウエストパック消費者信頼感指数や2月NAB企業景況感指数などの発表が予定されているが、材料視される可能性は低く、豪州独自の材料に市場の目線が戻るには少なくとも16-17日の豪準備銀行(RBA)金融政策理事会を待つ必要があるだろう。
基本的には外部要因に左右される見込みで、中東を巡る混乱や中東産エネルギーの供給問題が落ち着くかどうかを確認しながら、神経質な豪ドル相場に対処していくことを強いられそうだ。
ニュージーランド(NZ)ドルも荒い値動きに注意が必要となるが、来週は市場センチメントのほかにも豪ドルNZドルの動向に目を配っておきたい。豪ドルNZドルは今週に1.19NZドル台後半まで上昇し、2013年以来となる1.20NZドルの大台超えも視野に入ってきた。同水準を明確に上抜けると一段と豪ドル買い・NZドル売り余地が拡大し、リスク回避目的とは別側面のNZドル売り材料として意識される可能性もあるだろう。
南アフリカ・ランド(ZAR)は上値の重い値動きが予想される。他の通貨と同様に中東情勢を巡る地政学リスクやエネルギー価格の行方に左右されるだろう。石油のほぼすべてを輸入に頼る南アフリカにとって、エネルギー価格の高騰は国内インフレ圧力と景気の下押しリスクを高める要因になりかねない。さらに南アフリカの対外関係を鑑みると、イランがBRICSの加盟国であること、米国やイスラエルとの関係が著しく悪化していることなどもあり、中東情勢の混乱が終息するまでZARは積極的に買い向かいにくいと見込まれる。
なお、来週は10日に10-12月期国内総生産(GDP)、12日に10-12月期経常収支の発表が控えているが、ZAR相場への影響は限られそうだ。
3月2日週の回顧
豪ドルは対ドルで上値の重い動き。中東の地政学リスクが意識されて全般にドル買いが進んだ流れに沿った。一方、対円ではドル円が上昇した影響も同時に受けたことから方向感の定まらない動きとなった。
ZARは軟調に推移。対ドルでは年初来のZAR安水準となる16.75ZAR台までドル高・ZAR安が進む場面も見られたほか、対円でも9.41円まで年初来安値を更新した。(了)
(執筆:3月6日、8:30)
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本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
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◆NZドル、対豪ドル相場の推移に注目
◆ZAR、米国やイスラエルとの関係悪化もリスク要因
予想レンジ
豪ドル円 107.00-112.00円
南ア・ランド円 9.20-9.70円
3月9日週の展望
豪ドルは引き続き不安定な値動きとなりそうだ。前週末から開始された米国とイスラエルによるイランへの軍事作戦を契機に中東情勢を巡る地政学リスクが高まり、原油や天然ガスなどのエネルギー価格が急騰。世界各国の景気に悪影響を及ぼすとの懸念が広がり、幅広い通貨に対してリスク回避の動きが進んだ。
豪州は原油こそ中東地域からの輸入に頼っているものの、天然ガスなど他のエネルギー自給率は非常に高く、相対的には地政学リスクを受けにくい構造にあるが、やはり市場全般のリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨という位置づけが豪ドル相場を不安定にさせている。
来週は10日に3月ウエストパック消費者信頼感指数や2月NAB企業景況感指数などの発表が予定されているが、材料視される可能性は低く、豪州独自の材料に市場の目線が戻るには少なくとも16-17日の豪準備銀行(RBA)金融政策理事会を待つ必要があるだろう。
基本的には外部要因に左右される見込みで、中東を巡る混乱や中東産エネルギーの供給問題が落ち着くかどうかを確認しながら、神経質な豪ドル相場に対処していくことを強いられそうだ。
ニュージーランド(NZ)ドルも荒い値動きに注意が必要となるが、来週は市場センチメントのほかにも豪ドルNZドルの動向に目を配っておきたい。豪ドルNZドルは今週に1.19NZドル台後半まで上昇し、2013年以来となる1.20NZドルの大台超えも視野に入ってきた。同水準を明確に上抜けると一段と豪ドル買い・NZドル売り余地が拡大し、リスク回避目的とは別側面のNZドル売り材料として意識される可能性もあるだろう。
南アフリカ・ランド(ZAR)は上値の重い値動きが予想される。他の通貨と同様に中東情勢を巡る地政学リスクやエネルギー価格の行方に左右されるだろう。石油のほぼすべてを輸入に頼る南アフリカにとって、エネルギー価格の高騰は国内インフレ圧力と景気の下押しリスクを高める要因になりかねない。さらに南アフリカの対外関係を鑑みると、イランがBRICSの加盟国であること、米国やイスラエルとの関係が著しく悪化していることなどもあり、中東情勢の混乱が終息するまでZARは積極的に買い向かいにくいと見込まれる。
なお、来週は10日に10-12月期国内総生産(GDP)、12日に10-12月期経常収支の発表が控えているが、ZAR相場への影響は限られそうだ。
3月2日週の回顧
豪ドルは対ドルで上値の重い動き。中東の地政学リスクが意識されて全般にドル買いが進んだ流れに沿った。一方、対円ではドル円が上昇した影響も同時に受けたことから方向感の定まらない動きとなった。
ZARは軟調に推移。対ドルでは年初来のZAR安水準となる16.75ZAR台までドル高・ZAR安が進む場面も見られたほか、対円でも9.41円まで年初来安値を更新した。(了)
(執筆:3月6日、8:30)
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