共同通信ニュース
トヨタ自動車グループの部品最大手デンソーが、走行中の電気自動車(EV)に無線給電するシステムの開発を進めている。2029年度に技術の確立を目指す。実現すれば停車して充電する必要がなくなり、EVの普及を後押しすると期待されている。
システムは、道路に埋め込んだ送電用コイルから車の底の受電用コイルへ無線で電気を送る仕組み。走行しながら充電できるため、小型バッテリーでも走り続けられる。車両が軽くなり、道路の損耗軽減にもつながる。
24年9月に愛知県刈谷市の本社敷地内で行った試験では、無線給電の活用で50時間かけて500キロの連続走行に成功した。今年3月には実用化に向けて東大と産学協創協定を結ぶと発表した。林新之助社長は「電動化の制約・限界を突破し、モビリティー(乗り物)の在り方を変える可能性のある技術だ」と語る。
課題は、給電インフラの敷設に多額のコストがかかることだ。今後、車の通行量を踏まえ、経済合理性を確保できる敷設区間を研究する。
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