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サブプライムローン問題とは|主な原因やリーマンショックとの関係などをわかりやすく解説


サブプライムローン問題とは、信用力が低い人向けの住宅ローンの不良債権化を背景に発生し、世界金融危機の引き金となった事象です。

2007年頃の米国でこの問題が顕在化し、2008年に大手投資銀行のリーマン・ブラザーズが破綻したリーマンショックを契機に、すでに進行していた金融不安が一気に深刻化し、世界中に株安や不況が広がりました。

本記事では、サブプライムローン問題の原因や、リーマンショックとの関係などをわかりやすく解説します。

サブプライムローン問題とは

サブプライムローン問題とは、信用力が低い人向けの住宅ローンであるサブプライムローンが不良債権化し、世界的な金融危機を引き起こした一連の事象を指します。

2000年代前半の米国では住宅ブームが発生しており、住宅向けのサブプライムローンを利用して住宅を購入する人が増えていました。

2006年頃をピークに住宅価格が下落基調となり、2007年頃から返済できない人の増加などの問題が表面化しました。

返済できない人の増加に伴い、サブプライムローンの貸し手だった銀行や証券化されたサブプライムローンに投資していた金融機関が大きな損失を抱えるなど、問題が顕在化していきました。

2008年に大手投資銀行のリーマン・ブラザーズが破綻したリーマンショックを契機に、すでに進行していた金融不安が一気に深刻化し、世界中で株安や不況が広がりました。

サブプライムローン問題の震源地は米国ですが、米国内に収まらず欧州や日本などにも影響を与えました。

サブプライムローンとは

問題となったサブプライムローンとは、どのようなローンなのかを解説していきます。

  • ・サブプライムローンとプライムローンの違い
  • ・サブプライムローンの特徴

サブプライムローンとプライムローンの違い

サブプライムローンとは、信用力の低い人向けのローンです。

英語では「Subprime Mortgages」と呼ばれ、「prime」に「下位の」などを意味する「Sub」がついています。

サブプライムローンと対照的なのがプライムローンです。

英語の「prime」には「優良」や「最良」などの意味があり、プライムローンはその名の通り信用力が高い人に向けたローンです。

サブプライムローンとプライムローンの主な違いを整理すると、以下の通りです。

サブプライムローン プライムローン
借り手 信用力が低い 信用力が高い
金利 プライムローンより高い サブプライムローンより低い
信用リスク 高い 低い
審査 審査基準が緩め 信用力を重視

サブプライムローンはプライムローンよりも返済能力が低い人でも借りやすい一方で、信用力が低いことから金利が高く設定されています。

サブプライムローンの特徴

サブプライムローンの主な特徴は、以下の通りです。

  • ・①返済能力が低い人でも借りやすい
  • ・②信用リスクが高いため金利も高い
  • ・③当初の金利を低く抑え、一定期間後に金利が上昇するタイプが多く見られた

サブプライムローンの最大の特徴は、返済能力が低い人でも借りやすい点です。

例えば、所得が低い人や過去に返済の延滞や破産した経歴がある人は信用力が低いと判断され、プライムローンでの借り入れは難しいですが、サブプライムローンはより高い金利などの条件で借り入れが行われることがありました。

また、当初の金利を低く抑え、一定期間後に金利が上昇する変動金利型も多く見られました。

サブプライムローン問題が発生した主な原因

サブプライムローン問題が発生した原因について解説します。

  • ・住宅バブルの崩壊
  • ・住宅ローンの証券化
  • ・金利上昇と住宅価格の下落の関係

住宅バブルの崩壊

2000年代前半の米国では住宅バブルが発生し、信用力が低い人もサブプライムローンを利用して住宅を購入する動きが広がりました。

住宅価格が上昇を続けていたことから、借り手も貸し手も、値上がりしてから住宅を売却してローンを返済すればいいと楽観視しており、通常の住宅ローンでは審査に通りにくい人への融資が増えていきました。

その後、米国では利上げによる政策金利の上昇や住宅の供給過剰などが影響し、住宅価格が下落に転じていきました。

以下は2000年からのS&Pケースシラー住宅価格指数の推移です。

S&Pケースシラー住宅価格指数_20260423

出典:TradingView

住宅価格は2000年から2006年にかけて上昇を続け、2007年以降は下落していることがわかります。

住宅ローンの証券化

住宅ローンの証券化とは、サブプライムローンなどを金融商品にして投資家に売却する仕組みです。

住宅ローン担保証券(MBS)や債務担保証券(CDO)などが知られています。

証券化されたサブプライムローンは米国だけでなく、欧州など世界中の金融機関や機関投資家が購入しました。

本来はハイリスクな金融商品であるにもかかわらず、格付け機関が高い格付けをしていたため、リスクが過小評価されて世界中に広がる要因になったといわれています。

サブプライムローンを証券化した金融商品の価値も下落すると、購入していた金融機関や機関投資家が大きな損失を抱え、経営危機や破綻に追い込まれました。

金利上昇と住宅価格の下落の関係

サブプライムローンには、当初の金利を低く抑え、一定期間後に金利が上昇するタイプが多く見られました。

はじめは返済できていても、後から金利の上昇とともに返済額が増えて返済できなくなる可能性があるローンでした。

返済できなくても住宅などの担保を売却すれば返済できるケースがありますが、担保の価格が下落すると、売却してもローンを完済できなくなり、返済が困難になるケースが増えます。

供給過多や政策金利の上昇などによって住宅価格が下落すると返済が困難な人が増え、さらに投資資金の撤退や住宅需要の減少により価格が下落を続けて、ますます返済ができない人が増えていくという負のスパイラルに陥ったのがサブプライムローン問題です。

サブプライムローン問題に関するQ&A

サブプライムローン問題に関するよくある質問は、主に以下の通りです。

  • ・サブプライムローン問題はいつ起きましたか?
  • ・サブプライムローン問題とリーマンショックの関係は?
  • ・サブプライムローン問題での日本への影響は?

サブプライムローン問題はいつ起きましたか?

2000年代前半に米国で住宅バブルが発生し、サブプライムローンが拡大しました。

2006年頃をピークに米国の住宅価格が下落基調となり、2007年頃からサブプライムローンの返済が滞るなどの問題が表面化しました。

その後、サブプライムローンが不良債権化し、2008年に投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻するなど世界中の金融機関の間で信用不安が広がり、世界的な金融危機に陥りました。

サブプライムローン問題とリーマンショックの関係は?

サブプライムローン問題の影響でサブプライムローン関連の金融商品を購入していた金融機関の信用不安が広がる中、2008年にリーマン・ブラザーズが破綻したことを契機に世界的な金融危機につながりました。

リーマンショックの背景にはサブプライムローン問題があり、リーマン・ブラザーズの破綻を契機に金融危機が一気に顕在化したという流れです。

サブプライムローン問題での日本への影響は?

日経平均株価が大きく下落し、2008年10月には1万円を下回りました。

また、日本は欧米に比べて金融機関の直接的な損失は比較的小さいとされますが、輸出減少などを通じて実体経済には大きな影響がありました。

【まとめ】サブプライムローン問題とは|主な原因やリーマンショックとの関係などをわかりやすく解説

サブプライムローン問題とは、信用力が低い人向けの住宅ローンの不良債権化を背景に発生し、世界金融危機の引き金となった事象です。

2000年代の米国が震源地で、住宅価格の下落や金利上昇によってローンの返済ができない人が急増し、サブプライムローンは不良債権化しました。

その結果、2008年に大手投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻し、これを契機にすでに進行していた金融不安が一気に深刻化して世界中で株安や不況が広がりました。

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