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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-ZAR、4月CPIに注目

市場見通し
◆豪ドル、RBA議事要旨で新たな手掛かりが得られるか
◆豪ドル、引き続き、ドルや円相場に振らされる展開に注意
◆ZAR、4月CPIに注目

予想レンジ
豪ドル円 112.00-116.00円
南ア・ランド円 9.40-9.80円

5月18日週の展望
 豪ドルは神経質な展開となりそうだ。来週は19日に5月ウエストパック消費者信頼感指数や豪準備銀行(RBA、中央銀行)の金融政策理事会議事要旨(4-5日開催分)、21日に4月雇用統計の公表が予定されている。

 RBA理事会議事要旨では、中銀内の金融政策方針を改めて確認しておきたい。声明文では「政策金利を3回引き上げたことで、金融政策は今後の展開に対応できる態勢が整っている」とされ、今後はいったん様子見姿勢を取る可能性が示された。金利先物市場ではRBAの利上げ再開時期を8月もしくは9月理事会と想定しているが、議事要旨を受けて市場の見方に変化が生じるか注目される。

 議事要旨で新たな手掛かりなどが得られなかった場合は、今週と同様にドルや円相場など外部要因に振らされることになりそうだ。今週は米中首脳会談への期待が豪ドル相場の下支えとなったが、今週に公表された米物価統計が予想比で上振れたほか、原油先物価格が高止まりしている影響から、今後は豪ドルも対ドルで上値を伸ばしにくくなりそうだ。一方、対円では基本的に円売り地合いとなっているが、政府・日銀による為替介入への警戒感も根強く、今週のような一時的な円買いに振らされる局面への警戒は怠らないようにしておきたい。

 隣国のニュージーランド(NZ)では19日に1-3月期卸売物価指数(PPI)、21日に4月貿易収支、22日に1-3月期小売売上高の発表が予定されている。物価統計の公表後にはNZドルが一時的に振らされる可能性もありそうだ。

 南アフリカ・ランド(ZAR)はインフレ動向などをにらんだ動きが予想される。来週は20日に予定されている4月消費者物価指数(CPI)に注目。翌週28日に南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)の金融政策決定委員会(MPC)開催を控えるなか、直近のインフレ指標で中東情勢によるインフレへの影響などを見極めたいところだ。なお、一部の大手金融機関はSARBが近く利上げに転じるとの見通しを示しており、5月28日および7月23日のMPCで連続利上げに踏み切るといった見方もあるようだ。4月CPIがSARBのインフレ目標(3.0%)からかい離し、こうした利上げ予想の見方を後押しする結果となるかどうか注目しておきたい。

5月11日週の回顧
 豪ドルは対ドルでは0.72ドル台での限られたレンジ内で推移。ただ、対円ではドル円の上昇につれて下値を切り上げる展開となり、1990年以来の高値となる114.70円台まで上値を伸ばした。

 ZARも対ドルはもみ合いとなった一方、対円では下値の堅い動き。一時9.64円まで値を上げて4月29日以来の高値を更新した。なお、今週は南アフリカで過去の不正資金疑惑からラマポーザ大統領の弾劾手続きが開始されたが、否決される可能性が極めて高いこともあり、政局を手掛かりにしたZAR相場への反応は限られた。(了)

(執筆:5月15日、9:00)

(越後)


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