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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、RBA声明文に注目

市場見通し
◆豪ドル、RBAは据え置き予想も声明文に注目
◆NZドル、1−3月期GDPを見極め
◆ZAR、5月のインフレ指標に注意

予想レンジ
豪ドル円 111.50-114.00円
南ア・ランド円 9.60-9.90円

6月15日週の展望
 豪ドルは豪準備銀行(RBA)理事会次第で、相場の流れが決まることになりそうだ。来週15-16日に予定されているRBA理事会では、政策金利の据え置きが市場のコンセンサスとなっている。先月下旬に発表された4月雇用統計は労働市場の過熱感の後退を示し、市場予想を下回る結果となった。また、消費者物価指数(CPI)の伸びも予想を下回ったほか、今月3日に公表された1−3月期国内総生産(GDP)も市場予想を下回ったことで、追加利上げ観測はやや後退している。

 ただ、大手金融機関は固定住宅ローン金利を引き上げるなど、先行きのインフレ再加速を警戒する動きを見せている。国内の供給制約による物価上昇圧力に加え、中東情勢を背景としたエネルギー価格の上昇圧力も残っており、現在の政策金利水準ではインフレを目標レンジへ押し戻すには不十分との見方も根強い。ブロックRBA総裁も早期の利下げや政策転換には慎重な姿勢を維持している。そのため、今回の理事会では金利据え置きそのものよりも、声明文や会合後の記者会見で追加利上げの可能性をどの程度残すかが焦点となるだろう。市場がタカ派的なメッセージと受け止めれば、豪ドルの支援材料となる可能性がある。また、17日にはジョーンズRBA副総裁補が講演を行う予定だ。ジョーンズ氏は従来から市場が地政学リスクを過小評価している可能性に言及しており、今回も中東情勢や世界経済を巡る見解に注目が集まりそうだ。

 ニュージーランドでは18日に1−3月期GDPが発表される。NZ準備銀行(RBNZ)は先月の金融政策委員会(MPC)で政策金利を据え置いたものの、声明内容はタカ派寄りと受け止められた。前回の10−12月期は前期比1.3%と底堅さを示したが、今回の数字で成長ペースの鈍化が確認された場合、RBNZはインフレ抑制と景気への配慮の間で難しい判断を迫られることになるだろう。また、19日には5月貿易収支も発表される予定。NZドル相場の材料となりそうだ。

 南アフリカ・ランド(ZAR)は、17日に発表される5月CPIに注目が集まる。4月は前年比で3.1%から4.0%へ加速しており、インフレ圧力の高まりが意識されている。5月についても国内の燃料価格上昇が反映されることで、インフレ率がさらに上振れする可能性がある。なお、同日には4月小売売上高も発表される予定だ。CPIが市場予想を上回る結果となれば、南ア準備銀行の追加利下げ観測が後退し、ランド相場の支援材料となる可能性がある。

6月8日週の回顧
 豪ドルは方向感のない動き。米株を中心とした世界的な株安が重しとなり、リスク選好の後退を背景に売りが先行。対ドルでは約2カ月ぶりに0.70ドルを割り込み、対円でも約1カ月ぶりに112円前半まで下落した。ただ、米・イランの合意報道を受けて週末にかけては買い戻しとなっている。ZARは方向感に欠ける展開が続いたが、米イランの合意報道を受けて一転して買いが強まる展開となった。対円では9.8円台まで値を戻している。(了)
(執筆:6月12日、9:00)


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