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週間為替展望(ポンド/加ドル)-ポンド、補欠選を受けた政治動向に注目

市場見通し
◆介入に絡むドル円の動きに注意、クロス円は神経質な動きに
◆ポンド、英下院補欠選挙の結果を受けた政治動向に注目
◆加ドル、5月CPIやUSMCA関連の情報を見極め

予想レンジ
ポンド円 211.00-216.00円
加ドル円 113.00-115.50円

6月22日週の展望
 米年内利上げ観測の高まりを背景にドル高地合いが続く中、ドル円は日本当局の円買い介入を警戒する動きとなり、介入に絡んでクロス円は神経質な動きになる可能性がある。

 イングランド銀行(BOE、英中銀)は今週、市場予想通りに政策金利の据え置きを決定した。BOE会合前に発表された、5月消費者物価指数(CPI)は前年比2.8%と上昇予想に反して前月から横ばい。今週はエネルギー価格が急落したが、それ以前も物価圧力が警戒されたほど強まっていないことが示された。また、2-4月の賃金上昇率(除賞与)は前年比3.4%と前回と変わらず。失業率は4.9%に低下したが、求人件数は2021年初め以来の水準まで減少し、労働市場は引き続き弱いことが伺える。英政府が7-9月の家庭用エネルギー料金上限を13%引き上げることはインフレ率の押し上げにつながるが、今週の原油価格の下落が持続すればインフレ期待のさらなる上昇を防ぐことになり、年末まで金利が据え置かれ、利上げのハードルは高くなりそうだ。

 現マンチェスター市長のバーナム氏が参戦する英下院の補欠選挙は日本時間の19日昼前に結果が判明する見通しだ。結果次第で来週は与党・労働党の党首選の機運が一気に盛り上がる可能性がある。もう一人の党首の座を目指すストリーティング前英保健相は、「党首選を早ければ来週にも発動する用意がある」と述べ、党首選実施に必要な81人の労働党議員の支持を得ているとした。一方、スターマー英首相は「自身の座を守るために戦う」と改めて強調している。労働組合に近く、公共サービスを重視するバーナム氏が首相に就任すれば、財政拡張が意識されやすい。

 加ドルは5月CPIの結果に注目。カナダ中銀(BOC)は6月会合で政策金利の据え置きを決定し、「今後の政策運営はデータ次第」と強調した。市場では年内据え置きを予想する見方が多く、一部では年末に利上げに踏み切るとの観測もあったが、最近の原油価格の下落で利上げ思惑は後退した。トランプ米政権の鉄鋼・アルミ・自動車分野などへの関税措置や米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)をめぐる議論への警戒感がカナダの企業投資や景況感を抑制しており、インフレ高止まりへの懸念が和らげば、利下げ観測が再燃する可能性もある。

 7月1日に2020年のUSMCA発効後初めて「共同見直し」の会合を開く予定であり、関連のヘッドラインにも注目。トランプ米大統領は特に第2次政権発足して以後、カナダに厳しい関税を課すなど敵視姿勢を強め、カナダも反発。今年に入ってカーニー加政権は中国との関係復元に力を入れている。これを快く思わない米大統領がカナダとの交渉で攻撃を強める可能性に注意したい。

6月15日週の回顧
 米・イラン合意で「有事のドル買い」は後退するも、米利上げ期待の高まりを背景にドル買いが進み、ポンドドルは1.32ドル割れ、ドル/加ドルは1.41加ドル半ばまでドル高に振れた。日本当局の円買い介入警戒感からクロス円はやや神経質な動きとなり、ポンド円は一時212円半ば、加ドル円は一時113円半ばまで押し戻されるなど伸び悩んだ。(了)

(執筆:6月19日、9:00)


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