◆豪ドル、NZとの金利先高観の差に注目
◆NZドル、RBNZは追加利上げ方針を示唆
◆ZAR、原油先物価格の再上昇でインフレ懸念も
予想レンジ
豪ドル円 110.00-114.00円
南ア・ランド円 9.70-10.10円
7月13日週の展望
来週の豪ドル相場は、豪準備銀行(RBA)要人の発言内容と金利先物市場の織り込み状況、およびニュージーランド(NZ)との金利先高観の差を背景とした動きになりそうだ。今週、ハンターRBA総裁補佐が講演において「インフレ率を目標値に戻すために必要な措置を講じる」と言及し、インフレ抑制のための追加引き締めを否定しない姿勢を示した。
一方で、足元の金利先物市場においては年内の追加利上げを織り込んでいない状態が維持されている。こうしたなか、今週政策金利を引き上げて追加利上げ方針を示したNZとの金利先高観の違いが目立っており、対NZドルでの豪ドル売りの動きが注視される。このクロス取引を主導とした豪ドル売り圧力が、対米ドルや対円など豪ドル相場全般の押し下げ要因として作用するかが来週の焦点となる。
NZドルは、NZ準備銀行(RBNZ)による追加利上げ方針の継続を背景に、底堅い展開が想定される。RBNZは今週の金融政策決定会合において、市場の予想通り政策金利を2.25%から2.50%に引き上げた。発表された声明文では、原油先物価格が5月時点の想定よりも大幅に低下したことを受け、年間総合インフレ率が2026年6月期に3.9%でピークに達した後に9月期には3.3%へ低下するとの短期的な予測の下方修正が示されている。しかし同時に、中期的なインフレ圧力の見通しについては依然として不透明であるとも言及され、さらなる利上げ方針が維持された。金利先物市場では年内にあと2回程度の追加利上げを織り込む状況となっており、この金利先高観が来週の相場を下支えする見込みだ。
南アフリカ・ランド(ZAR)は、国内固有のインフレ要因を巡る懸念から、強弱材料が交錯する展開が予想される。南アフリカでは今月から公共料金や固定資産税の引き上げが実施されたことに加え、中東情勢の再度の不透明化に伴って原油先物価格が上昇傾向にあり、これらがインフレを再び加速させるとの懸念が根強く存在している。一方で、これらのインフレ圧力は南アフリカ準備銀行(SARB)による高金利環境の据え置きや追加引き締め警戒を維持させる要因でもあり、通貨の割安感を補う金利妙味として意識されやすい。インフレ高止まりによる経済への悪影響と、中銀の引き締めスタンスへの期待が相殺し合う形となり、明確な方向感を欠いた一進一退の推移にとどまる可能性に留意したい。
7月6日週の回顧
豪ドルは対ドルで方向感なく推移。対円でも週初はドル円の上昇につれて112円台後半まで下値を切り上げたが、その後はもみ合いに転じた。
ZARは対円で週初に約11年ぶりの高値となる10円台まで上昇したものの、その後は対ドルを中心にZARが戻り売りに押された影響もあり、大台の定着には至らなかった。(了)
(執筆:7月10日、9:00)
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◆NZドル、RBNZは追加利上げ方針を示唆
◆ZAR、原油先物価格の再上昇でインフレ懸念も
予想レンジ
豪ドル円 110.00-114.00円
南ア・ランド円 9.70-10.10円
7月13日週の展望
来週の豪ドル相場は、豪準備銀行(RBA)要人の発言内容と金利先物市場の織り込み状況、およびニュージーランド(NZ)との金利先高観の差を背景とした動きになりそうだ。今週、ハンターRBA総裁補佐が講演において「インフレ率を目標値に戻すために必要な措置を講じる」と言及し、インフレ抑制のための追加引き締めを否定しない姿勢を示した。
一方で、足元の金利先物市場においては年内の追加利上げを織り込んでいない状態が維持されている。こうしたなか、今週政策金利を引き上げて追加利上げ方針を示したNZとの金利先高観の違いが目立っており、対NZドルでの豪ドル売りの動きが注視される。このクロス取引を主導とした豪ドル売り圧力が、対米ドルや対円など豪ドル相場全般の押し下げ要因として作用するかが来週の焦点となる。
NZドルは、NZ準備銀行(RBNZ)による追加利上げ方針の継続を背景に、底堅い展開が想定される。RBNZは今週の金融政策決定会合において、市場の予想通り政策金利を2.25%から2.50%に引き上げた。発表された声明文では、原油先物価格が5月時点の想定よりも大幅に低下したことを受け、年間総合インフレ率が2026年6月期に3.9%でピークに達した後に9月期には3.3%へ低下するとの短期的な予測の下方修正が示されている。しかし同時に、中期的なインフレ圧力の見通しについては依然として不透明であるとも言及され、さらなる利上げ方針が維持された。金利先物市場では年内にあと2回程度の追加利上げを織り込む状況となっており、この金利先高観が来週の相場を下支えする見込みだ。
南アフリカ・ランド(ZAR)は、国内固有のインフレ要因を巡る懸念から、強弱材料が交錯する展開が予想される。南アフリカでは今月から公共料金や固定資産税の引き上げが実施されたことに加え、中東情勢の再度の不透明化に伴って原油先物価格が上昇傾向にあり、これらがインフレを再び加速させるとの懸念が根強く存在している。一方で、これらのインフレ圧力は南アフリカ準備銀行(SARB)による高金利環境の据え置きや追加引き締め警戒を維持させる要因でもあり、通貨の割安感を補う金利妙味として意識されやすい。インフレ高止まりによる経済への悪影響と、中銀の引き締めスタンスへの期待が相殺し合う形となり、明確な方向感を欠いた一進一退の推移にとどまる可能性に留意したい。
7月6日週の回顧
豪ドルは対ドルで方向感なく推移。対円でも週初はドル円の上昇につれて112円台後半まで下値を切り上げたが、その後はもみ合いに転じた。
ZARは対円で週初に約11年ぶりの高値となる10円台まで上昇したものの、その後は対ドルを中心にZARが戻り売りに押された影響もあり、大台の定着には至らなかった。(了)
(執筆:7月10日、9:00)
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DZH Finacial Research
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