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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、CPIはインフレ鈍化を示唆

市場見通し

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◆豪ドル、4-6月期CPIはインフレ鈍化を示唆
◆豪ドル、RBAの年内利上げ期待は後退
◆ZAR、南ア国内の景気減速懸念に留意

予想レンジ
豪ドル円 109.00-114.00円
南ア・ランド円 9.40-9.90円

8月3日週の展望
 来週の豪ドル相場は、8月10-11日に予定される豪準備銀行(RBA)理事会を前に、追加利上げ観測の後退を背景として下値を模索する展開となりそうだ。今週発表された4-6月期消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受け、市場ではRBAによる金融引き締め期待が収縮している。

 背景にあるのは、金利先物市場における織り込み度の変化である。CPI発表前までは年内に1回程度の追加利上げを織り込む動きが優勢であったが、指標結果を受けて利上げ織り込み度は低下した。労働市場の堅調さや最低賃金引き上げに伴うサービスインフレへの警戒感から、RBAが強気な姿勢を崩さないとの見方をもつ市場参加者も一部に存在する。しかし、足元で物価の落ち着きが示されたことで、次回理事会での利上げに対する慎重論が優勢となりつつある。こうした金利先高観の剥落が下押し圧力となり、対米ドルや対円で豪ドルは上値の重い推移を余儀なくされそうだ。

 もっとも、豪州景気の底堅さや資源価格の動向が下値を支えるとの指摘もあり、急速な売りの連鎖に至るかについては慎重な見極めが求められる。強弱材料が交錯するものの、利上げ期待の後退を軸として豪ドルには売りが先行しやすい地合いが見込まれる。

 南アフリカ・ランド(ZAR)は、23日の南アフリカ準備銀行(SARB)による予想外の政策金利据え置きを受けた売りが一巡し、対米ドルで買い戻しが入っているものの、米・南ア間の金融政策の方向性の違いを手掛かりに上値の重い展開となりそうだ。今週開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)でのタカ派姿勢に対し、SARBは23日の声明文で「四半期予測モデルでは、政策金利は年末まで概ね安定的に推移すると見込まれている」として現行スタンスを維持する考えを示した。インフレリスクを認識しながらも利上げに慎重な姿勢を保ったことで、市場ではSARBの金融引き締めが後手に回るとの見方が浮上している。

 さらに、8月5日に発表される7月S&P総合購買担当者景気指数(PMI)を控え、国内景気の減速懸念も重しとなりやすい。7.00%という高水準な政策金利が下値を支えるとの見方もあるが、米国との金融政策のギャップや引き締め遅れへの警戒からランドの上値は限定的にとどまる可能性がある。

7月27日週の回顧
 豪ドルは対円を中心に売りが優勢。29日に公表された豪CPIが予想比で下振れると豪ドル売りで反応したほか、30日には政府・日銀による為替介入とみられる円買いに押されて一時110.90円台まで急落する場面も見られた。対ドルではドル円の急落につれて週末にかけて値を戻している。

 ZARは対ドルで買い戻しが進み、対円でもしばらく底堅く推移していたが、30日には円が独歩高となった流れに沿って9.57円まで売りに押された。(了)
(執筆:7月31日、9:00)


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